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あおひと君ブログ::アートは洗脳だ!イグジット・スルー・ザ・ギフト・ショップを観て
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    • Contemporary Art 2.012展
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  • アートは洗脳だ!イグジット・スルー・ザ・ギフト・ショップを観て
    このところアート系ブログがご無沙汰ですた。

    ちまたではTPPやらOWSやら世相が混乱の様相を呈していたから、自分も引き込まれてしまった。

    あれほどうるさかったTPPは急に息を潜め、大阪ダブル選挙で相変わらずマスコミ操作が行われ、結果、逆効果になって民意はもう騙されないぞ!的な印象を世に知らしめて幕を閉じた。東国原の裸踊りには笑ったけど。

    ネットでは毎日のようにマスメディアの偏向ぶりが指摘され、信憑性はともかく、なるほどと思わせるような情報操作も明らかになっている。

    もはや政治の世界ではマスコミの力も信頼も底に落ちているようだが、アートの世界ではまだまだその力は大きいらしい。

    IPTVで「イグジット・スルー・ザ・ギフト・ショップ(Exit through the gift shop)」を見た。

    バンクシー監督のドキュメンタリー映画で日本でも最近まで上映されていたからご存知のかたも多いかと思う。

    映画の公式サイトhttp://www.uplink.co.jp/exitthrough/

    バンクシーはグラフィティ・アーティストから今やオークションで数千万円単位で作品が落札するほどになったスーパースター。

    グラフィティ・アートとは80年代にキース・ヘリングやバスキア、フーチャー2000などニューヨークなど大都市の壁の落書きから起こったスタイルだけど、20年ほどたってアーティストが変わってメインストリームに再登場。

    やっていることは同じなのだが、ヘリングやバスキアの頃より、キャラっぽかったりメッセージ色が少し強いくらいだろうか?

    日本はただの落書き=犯罪で終わってしまうが、欧米ではそれが巨万の富になってしまうから、落書きの錬金術師(アルケミスト)だ。

    いまだにキース・ヘリングやバスキアはオークションでもトップクラスで数億円する作品も多い。

    それはただの落書きだったのだよ。

    と言っても自分は二人の作品は大好きです。本物の作品を前にするとわかるけど、放たれるエナジーがスゴイ!

    そう思うとあちらの国は見る目があるというか、価値がわかる人が多いのだ。つまり犯罪でもある落書きだろうが、かしこまったサロンのビロードの壁のバラの花の絵だろうが、いいものとそうでないもの、の違いを見極めるその鑑識眼と公平さは素晴らしい。

    話は映画にもどるけど、主人公はティエリー・グエッタというフランス人でロスに移住、古着屋である程度成功しているおじさん。

    なぜか彼は子供の頃のトラウマからか、ムービーおたく。それも尋常ではなくほとんどクレイジー。ビデオカメラを常に持ち歩き、なんでも写す。でもそれを後で見たりは一切しない。ただ撮るだけ。

    ある時、いとこでもあるグラフィティ・アーティストのスペース・インベーダーからその世界を知り、記録し始める。毎晩、町に繰り出し彼らの違法行為をテープに記録する。

    だんだん、アートの世界にのめり込みバンクシーを知るに至り心酔。彼の言うがままになっていく。挙げ句の果てに自分が今度はグラフィティ・アーティストのまねごとを始めるのだ。

    そのとき、バンクシーが一言、作品を発表してみれば?!

    さあ、大変!なんと自分の古着屋を売り払い、その資金すべてを自分の個展に注ぎ込む。ハリウッドの映画スタジオのスペースを借りバンクシーに影響されたようなアート遊園地みたいな展覧会を企画する。

    でも、彼は今まで一度も発表をしたこともなく、作品だって描いたこともなくお金でデザイナーや職人を雇って作らせる。最後にちょこちょこっと自分の手で絵の具をたらしたり、投げつけてオリジナルにするだけ。

    彼は「アートとは洗脳だ!」と名セリフを吐く。それで彼は自分をMBWと名乗る。ミスター・ブレイン・ウォッシュだ。

    でもそれは、仲良くなったOBEY(従え・服従)という文字とイラストを街中に描くシェパード・フェアリーというアーティストのコンセプトでもあるし、グラフィティ・アーティストたちの共通した方法論でもあるのだ。(ちなみにシェパードはオバマのポスターで一躍世界的に有名になった)

    それをティエリーは自家薬籠中の物のようにパクったとも言える。そして自己資金すべてを投じた展覧会は近づくが、骨折事故もあったり、うまくいくメドはまったく立たない。

    それで彼はバンクシーやシェパードに助けを求める。彼らはティエリーのその映像に対する情熱と実直さにほだされて、宣伝したり推薦文や有力な人材を紹介したりした。

    MBWは一世一代の賭に出たのだ。何の経験もなく学歴もなく今まで接してきたアーティストの見よう見まねで作らせた作品で自分の展覧会をオープンするのだ。

    そのタイトルも「Life is beautiful」。なんの面白みもメッセージ性もない昔の映画の題名みたいな陳腐さ。

    どう見たってアートじゃないだろうし、見てくれはよくないただのオヤジの誇大妄想展だ。

    しかし世の中はわからないね、大成功しちゃうのだ!!!

    それはロスで一番力のあるマスコミがトップでとりあげたからだ。それもバンクシーの推薦文が呼び水になった。

    もうオープン前から長蛇の列で最初3日間だけの開催予定が、なんと二ヶ月にも渡ったという。そして作品やらグッズの売り上げが100万ドル!当時のレートでいけば一億円を超えたのだ。

    ティエリーことMBWは一躍スターになってしまった。マドンナのセレブレーション・アルバムジャケットにも作品?が使われるまでに。

    さて、彼の成功を導いたと言っても過言のないバンクシーやシェパード、いとこのスペースインベーダーたちの反応はと言うと、もちろん苦虫をつぶしたような顔でため息をつく。

    そりゃそうだ、自分たちは10年以上も警察から逃げながら崇高なメッセージと共に自分のアートへの挑戦の日々で築き上げた世界だ。それが半年くらいで絵も描いたこともなく物まねと彼らの助けで自分たちより成功しちゃったら誰だって頭に来るよね。

    さて、自分はこういう現象をどう思うか?!

    否定はしない。なぜならアートのひとつの役割は今までにない世界(思想)、手法、視覚表現を提示することだと思うから。

    もちろん同じようなことをしている人は過去にもいたと思うが、彼らとの違いがどこにあるかというと、それは認知度だ。

    つまりそれを知っている人の数。MBWもマスコミに扱われて成功した。逆に考えるとマスコミに知られる方法を模索するのがアートか?となってしまう。作品の良し悪しはまさに彼の言う洗脳でどうにでもなるということだ。

    もちろんこういう世界に興味もなく、世俗的成功なんて無縁で自分の想いやビジョンや使命感で生きている人はたくさんいると思う。

    例えば先回のスウェーデンの個展で、見ず知らずの人たちが、この絵が好きだから、自分の親戚の子供に似ててプレゼントしたい、新築する家に似合いそうだから、といって額にも入っていない紙っぺらの作品を買っていってくれる。

    MBWの世界とはまったく逆にそういう風にアートが受け入れられてもいる。

    だから欧米はアーティストに限っていえば、うらやましい。日本も早くそういう状況になって欲しいと心から思う。

    あ〜あ、一円さまにすがるしかないかなぁ、、、。

    一円一円一円さま〜♪ 手のひらに一円さま、お芋はまだまだニ円さま、酒を飲んでも四円さま〜さまさま♪

    一円さま〜さまさま、五円をいただきどうぶつえん、九円中はどーもおせわになりました〜♪♪

    十円になったらどーしよう!(銅使用、さむっ)♪♪

    最後に一言。アート界ではティエリーのような手法はもう成り立たないってことは言えるのだ。結局、古今東西、いい作品は時間が決める、ということ。本物のアートはそのデビューの仕方はどうであれ、残る、ということです。

    さあ、めげずにがんばろう! 一円さま〜一円一円一円さまっ〜♪
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