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あおひと君ブログ::匂いの記憶
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    • Contemporary Art 2.012展
      記事掲載
















  • 匂いの記憶
    人間の五感 — 視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚。

    その中でいちばん重要な感覚は?と問いたら、視覚と答える人がほとんどだろう。

    人間の感覚を補う能力は強力で、ひとつの感覚が機能不全をおこすと、急に他の感覚が研ぎ澄まされ、代用しようとする。

    これまでに2回ほど、ダイアログ・イン・ザ・ダークというイベントを体験した。

    それはまったくの真っ暗闇、薄明かりすらなく目を開けていても真っ暗で、もはや目を開けているという感覚すら感じられない。そんな仮設空間を数人のグループで各人、杖を使い全盲のガイドの方に先導されながら一時間半ほど散策する体験型アート作品だ。

    これはドイツの哲学者アンドレアス・ハイネッケ博士の発案で1989年以来、世界30カ国以上で開催されている。現在、日本でも開催中 http://www.dialoginthedark.com/

    最初に体験したときは大変だった。目の前に広がるブラックホールのようなまっ暗闇へガイドさんの声を頼りに進んでいくと、何とも言えないパニック症候群のような嫌〜な恐怖心に全身が震え始める。

    ヤバっ、怖い!逃げ出したい! スタッフさん曰く、体験出来ず帰る方もいるという。しかし自分は高い入場料払っているし!と自らをホルモンじゃない、駆り立ててトッカ〜ン進め〜!

    落ち着きが戻って余裕が出てくると、どう思っても真っ暗で何も見えないのだが、なんか見えているような感覚になってくる。

    無意識に視覚以外の感覚を総動員しているのがヒシヒシ感じられ、音がとてもクリアになりだし、すべての肌がとても敏感になっているのだ。それこそ幽体離脱じゃないが、肉体が自分の意思と関係なく一生懸命働いてるぞ〜っていう感覚。人間は、肉体に自分という別の霊的存在(エネルギー?)が宿っている、と思わざるを得ないくらいのとても不思議な感動が得られた。

    一時間もすると見えている気になるからスゴイ!脳内では視覚以外の情報で自分なりの風景と状況を想像している。杖から伝わってくる触感もリアルに映像化され、もし会場が急に明るくなったら、自分の描いているイメージの違いに驚かされるに違いない。

    アルタミラなど古代壁画を研究しているある学者に言わせると、文字が発明されるまで人類は、水平や垂直などへの関心は低かった。洞窟に壁画を描く際、構図的な意識はなかったらしい。人類は文字を書き記すことによって水平や垂直といった空間把握と概念が築かれてきたと言う。

    今や人類は水平・垂直が重要になってすべて線的に捉える傾向があるが、原始時代は視覚より聴覚が重要で自分を中心に全体を包み込むように3次元的な空間把握をしていたそうだ。プレデターから身を守るには常に五感をクリアにしておかないと食われちゃうからね。特に夜は視覚が使えないからなおさらだ。

    ダイアログインザダークでもしばらくすると自分が球状のバリアーの中にいるような感覚になった覚えがある。おそらくゴルゴ13やサムライみたいに、後ろの敵の殺気もすぐに察せられるようになるに、それほど苦労はしないと思う。

    ところで視覚以外の記憶ってあるのだろうか?たとえば嗅覚、匂いの記憶はあるのだろうか?もし痛みの記憶が残っていたら、思い出すたびに苦しまなくちゃならないから大変だ。

    匂いは記憶を引き出す作用は強いらしいが、匂い自体の記憶はどうだろう?

    バラの香り、魚のナマ臭さ、たき火の匂い、シンナーの匂い(笑)。それらを思い出そうとするとその言葉や情景がまず思い浮かんできて、それに連動して匂いがかすかに思い出され、記憶はほんの少し残っているような。。。

    たとえばパクチーの匂いを思い出そうとすると、まずパクチーという言葉からその緑の形とその匂いをかいでいる自分の情景を思いだす。と、気のせいかパクチーの匂いがかすかに感じられる。味の記憶もそれに似ている。当たり前だけどパクチーという言葉を思い描かないとならないから、言葉自体とそれに伴う経験がなければ思い出せない。

    ところで18世紀くらいのロンドンやパリの街並みは絵画や小説などの情報で知る限り、とても活気にあふれ美しい。

    でもその匂いは?昔、あるエッセイで読んだが、さぞ香しい世界だと思いきやトンでもなかったそうだ。

    路地に入れば人の汚物や下水がたまり家畜の糞のヤマ、庶民の部屋は油や体臭、ミントの香りの歯磨きなんてあるわけはなく口臭すさまじく、ゲップや屁も充満し、農家だったらとなりの部屋には家畜もいたろうし、風呂などもたまにしか入らないだろう。香水もコショウも匂い消しから生まれたと言われるほどだ。

    それこそ戦いの後の腐臭もすさまじいのだろうが、ダースベーダーやヨーダの体臭って?スタートレックの異星人バーもなんかすごそう。プリズンブレイクやロストのみんなもかなり臭っただろうね。ベン・ハーやブレイブハートなど歴史映画は匂いがあったら、すごい臨場感がかもしだされる。そんな臭い付き3D映画などあったら誰も見に行けない。

    それこそ匂い付きテレビをみながらの一家の団らんはありえないだろうなぁ。フォックスTVの犯罪捜査もののクライムシーンもかなり見応え、じゃない嗅ぎごたえあるだろうな。

    でも嗅覚疲労と言って他の感覚器官の中でいちばん、すぐに疲れて感度が鈍るようにできているらしい。人の体ってうまくできてる。

    人類と違って犬やクマや蛇など捕食のために嗅覚に頼っている生物の世界はきっと丸くて、いろいろな匂いが点在しているようなスメルワールドが広がっていそうだ。

    小説だと匂いの説明が書けるけど、映像だとその点、無理。やっぱり文字が発達した理由は、すべての感覚をまんべんなく表現できる一番、便利なツールだからだろう。

    これからは音や映像はバッチり記録できるのだから、臭いも記録できるような録臭機なるものが発明されたらぜったい面白い。(もしかしたら専門家の間では商品化されているのかな?)

    次回の個展のご案内です。

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    すどう美術館企画「 神 話 」 ホルモン関根絵画展

    記憶のあいまいさ、多重人格な世界と洗脳された幸福論からの旅立ち

    会場:すどう美術館 http://www.sudoh-art.com
    日時:2012年2月25日(土)〜3月 4日(日) 11:00 〜19:00
    住所:神奈川県小田原市堀之内373

    ※入場無料 2月27日(月)休館 最終日3月4日(日)17:00まで
    ※オープニング パフォーマンス パーティ :
     2月25日(土)15:00〜/入場無料 共演:早乙女和完
     作家在館予定 2月25、26 および 3月3、4日午後

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    Sudohmuseum.jpg
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