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    • Contemporary Art 2.012展
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  • ギリシャとハンガリーそして裏経済
    とうとう花粉症にかかったかな。急に鼻水がでたり涙が流れる。でも生活に支障が出るほどではないのでほっといている。花粉症も放るモンだ!といいながら頭の隅には放射能被ばくかも、という懸念がぁ、、、。

    消費税増税法案も今国会提出は流れそうだ。ネットで知る限り賛成する意見はほとんどない。詳しいことは専門家に任せるが、とにかく野田総理が選挙活動で一生懸命、訴えていたシロアリ退治を先にして欲しい。

    とにかく官僚権益という不夜城が砂上の楼閣となるのかスカイツリーになるのか、せめぎ合いまっただ中。でもその外堀が少しづつ崩れはじめている気がするのは楽観的すぎるだろうか。これが今の思考、知の世界でいう集合知とか一般意志とかネットワーク的転回の効果なのかは、わからないけど。

    101匹目の猿じゃないが、一人一人の意識が同調する、シンクロしていることはなんとなく感じられる。でもそれは決して自分の理想に近づくことではないことと、肝に銘じておかなければならない。

    官僚政治と言われ久しいが、昔、建設・土木関連の小さな設計会社で官公庁相手の仕事にかかわっていたのでその実態は経験した。官公庁発注の仕事はとにかく利益率がいいのだ。

    時効だから言っちゃうが、弱小企業にかかわらず談合、接待などはよくあった。もちろん、そんな悪さばかりしてた訳ではないことは強調しておく。とにかく日本全体を見るとスバラシイ世界的な仕事も同時にやっているのだが、悪い面を引きずることもあって、それが箱物行政、公共事業関連では日常茶飯事だったのだ。

    高度経済成長のころは大きな現場の所長クラスになると取引業者の賄賂で家が一軒、建ったと当時、聞いた。設計単価とか積算表とか価格も横並びになって業者全体に不公平感がでないようにシステム化されていた。ある意味東電の総括原価方式(原価と必要経費以外に粗利を上乗せした料金設定)に似ている。つまり東電は個人に対しても役所単価でやっている、ということなのだろう。

    国と国民全体がバブルまでのように潤っていたら見て見ぬふりができた。しかしこれほど世界的構造不況になってしまい格差が広がり先が見えないと、もう同じ仕組みではたちゆかない。

    最近、ギリシャのデフォルトがマスメディアをにぎわしていた。留学してギリシャという国民性を知っている者にとって観光とオリーブ油収入くらいしかないギリシャがEU加盟したことが信じられなかった。案の定、借りられるだけ借金して返せません〜、と言う結果に。

    ところでギリシャやイタリア、スペインなどはGDPに計上されない経済活動がすごくある。これをシャドーエコノミーとか裏経済、非公式経済とかいい、公表されない経済活動を指す。その推計にはドラッグ、売春などの地下経済も計上。ギリシャがトップの30%、イタリアは27%。日本は10%強だが、アメリカより高い。

    だから裏経済で稼げるんだから個人としては国がどうなろうと片腹痛まないのかもしれない。自分が留学中、観光ガイドの仕事をたくさんしたが、観光客の買うお土産代は相当な額だった。でもお店は当然、値段も帳簿もいい加減だからちゃんと税金なんて払っていなかったと思う。

    それと当時は自分たちみたいな学生バイトでもオミヤゲ屋に団体客などを連れて行くと売上から10%のキックバック(紹介料みたいな分け前)がもらえた。ちなみに団体バスの運転手と同行しなくてはいけない免許を持ったギリシャ人ガイドにも同じ一割づつ払われていた。つまりオミヤゲの値段なんてあってないようなものだったのだ。

    ギリシャだと安っぽいオミヤゲしかなかったからそれほど売上額はいかなかったが、ローマなどブランド店を多く抱えた観光地だと莫大な報酬になったらしい。チップの習慣は現在、ヨーロッパではほとんど必要なくなったが、当時はまだ日常的に残っていたからホテルの従業員だってチップでかなり稼げたはずだ。

    それとギリシャにはオナシスやニコラスなど有名な海運業もある。でも登記上はリベリアとかタックスヘヴンなどの外国企業になっているため自国の利益になっていない。

    日本に目をうつすとパチンコ、風俗、宗教法人などがかなり占めていそうだ。この辺にもメスをいれれば数兆円規模で税収が増えるのだろうが、政治家も官僚も命にかえられないのだろうし、税金かけるということは公認することだから民意を考えてグレーのままで放置プレイしかないか。

    スウェーデン、デンマークなど一見、清廉潔白に見える国も税率の高さの影響なのだろう、けっこう裏取引は多い。だからなのだろうか、昨年、訪れたときキャッシュよりカード支払いが浸透していて現金だけでは旅行できないくらいの印象だった。

    公衆電話すらカードだったりするし、キャッシュで払えるような窓口はすぐに閉まってしまう。つまりお金の出入りがハッキリ見えるようにするためだ。これからもっとキャッシュレスにするそうだから旅行者はカード必携です。詳しくはhttp://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4570.html

    贈収賄の推計もあった。この数値もシャドー経済とリンクするのか、ギリシャが一番高い。次がメキシコ、ハンガリーと続く。http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2788f.html

    ところで今年の秋、ブダペストの大きなギャラリーで個展が決まっている。ハンガリーとは在日大使館をはじめ仲がいい。ハンガリーはとても面白いし東欧の真珠ブダペストはとっても美しい街だ。

    リスト、バルトークなど音楽家をはじめ、ノーベル賞受賞者の人口比は世界一だし、科学者を筆頭に世界で活躍するハンガリー系移民は枚挙にいとまがない。そのあまりにも抜きんでた頭脳を持つので、ハンガリー人は宇宙人だ、という噂まで流れたという。コンピュータの父フォン・ノイマン、ジョージ・ソロス、ルービックキューブのルイ・キュービックなど数え切れない。

    それほど優秀な国民だが、自殺者は人口10万人に対する比率は日本より高い(詳しくはhttp://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2770.html)し、シャドー経済や汚職・贈収賄率もどれも世界トップクラス。日本の人口の10分の1にも満たないハンガリーは良きも悪しきも興味をひく国なのだ。ちなみに1位はロシア、韓国がなんと世界2位!

    確かに不正行為、違法行為はよくないが、イタチごっこのように悪い行為をすぐに法律で囲い込む状態がつづくとどうなるのか少し不安だ。自由が不自由を生み出すパラドクスに陥って、生きることの本当の意味がどんどん違う方向に進んでいきそうだ。

    なんか忘れた頃にやってくる自然大災害はそんな人間の本性を目覚めさせる試練だと思えてきてならない。少し暖かくなってきた。日差しも強くなってきた。やっぱり春はイイネ!

    写真は2008年ブダペストオペラギャラリーでのパフォーマンス。
    Operagallery.jpg
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