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  • 【続き】日本の希望
    前回の続き。

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    ワイスワイスの「日本の希望」(3/28 青山学院大講堂)シンポのパネラーには、ワイスワイス新カタログAD担当の佐藤卓氏、家具デザイナー小泉誠氏、くりこま高原から佐々木豊志さん、あと前回も紹介した、哲学者内山節さんと社長の佐藤氏が出席。
    ワイスワイスHP:http://www.wisewise.com/

    まず、内山氏の基調講演の感想を、各パネラーに問いかけた。

    人間の目標・目的→わかる世界。想像できる世界。
    わからない世界→希望の世界

    すると、佐藤卓氏が「人間は、わからないものとうまく折り合いをつけて、納得できる能力が備わっている。それは重要だ」と発言。

    内山氏は「人間は、わからない世界に生まれてくる。しかし、死ぬまで、何か起こるたびに、わからないことと、折り合いを付けながら生きて行かなくてはならない。今の問題は、それ自体を忘れてしまったことだ」と。

    それは逆に言うと、人は、すべてわかっていると誤解している、そして、わかっていないとダメなんだ、という脅迫観念にガンジガラメな状態?!

    じゃなかったら、原爆や原発は生まれなかったろうし、あっという間に、人類は殺し合って絶滅種になっていたのだろう。

    そして「今は、わからないものに敬意は払われないし、敬遠されるだけだ」と佐藤卓氏は続けた。(現代は、すべて科学的に分析できないと落ち着かない)

    その、わからないものとは、言葉ではなく、身体で感じる感覚でもある、と言う。それで、思ったのが、迷信や虫の知らせ、お告げ、先祖供養などの日本の伝統や民俗的なこと。

    内山氏は、基調講演で、幸せとは何か、と問われたら、それは、「関係の了解、納得」。つまり、了解できる関係が得られたら、幸せを感じる、と説明した。

    そして「自分は魚釣りが好きだ、渓流でヤマメなどを追っていると、とても幸せを感じる」と言う。

    それは、渓流で、釣りをしていると、新鮮な空気、せせらぎの音、若葉の香り、心地よい風、指先から伝わってくる水中の様子など、それは、全身が感じる身体感覚と、視覚情報、思考・知性の欲求を満たして、それらの関係性に、自分が納得・了解できたとき、「幸せ」だ、と言うことらしい。

    自分がもし、幸せを例えるとしたら、気持ちの無重力状態のような、何か目に見えない束縛から、開放されたかのような、時間や重力などから開放されたかのような状態と言う。

    NO STRESS SITUATION!

    つまり、人間は、常に何かに縛られているのだ。→あおひと君パフォーマンス参照!

    自分の中を、突き詰めていくと、やっぱり、他の自分?真の自意識?があるような、いないような、、、。それがザワザワしているのだ。幸せだと、それが天空を飛び回っている。

    話が飛んだけど、内山氏は、続けて、ヨーロッパでは、社会というと、生きている人間が作っている、となる。当たり前かもしれないが、日本の社会では、死者もいる、のだそうだ。

    東北地方に残っている、柳田國男編纂で有名な、遠野物語ではないが、ご先祖たちも社会構成員なのだ。(靖国神社とその物議も遠からず)

    文学博士で、気仙沼市リアス・アーク美術館副館長川島秀一氏と岩上安見氏とのインタビューのなかで、川島氏は東北地方に残る「仏まぐり」という習慣を説明した。
    ※2012年3月9日参考サイト IWJ:http://iwj.co.jp/wj/member/archives/10450

    それは、家で守っている仏壇の、ご先祖様の供養を止めると、家がけがれる、廃れるという忌避な習慣。仏まぐりは、血縁者でなくても、代理でも、託されれば誰でもいいという。でも誰かが、務めないといけないという。

    内山氏は「昔の日本人は、生活しているところから見える一番近い山に、自分の魂は帰って行くと、思われていた」と語る。里山や、その中の神社などは、その信仰の名残なのだろう。

    「日本の精神性には、亡くなった人々と生きている感覚もある。ゆえに、その亡くなったご先祖様と、どうやって関係を維持・継続していけるか、納得できないと、落ち着かない」と話した。

    東北地方の震災復興計画も、この辺の精神性を考慮に入れず、ただ近代化、安全性、経済性、利便性だけでは、住民は納得できない。代替地へ引っ越せ、と言われても、すぐに引っ越せないこだわりがあるのだ。

    それは、宗教というシステムでは解決できないことだと思う。すっかり血肉にすり込まれた価値観(化学反応)なのだ。だから一朝一夕、朝令暮改には変えられない、それこそ何世代もかかる意識変革(=化学変化の変更)なのかもしれない。

    ということで、TPPと墓参りの差は、大きい。インディカ米とジャポニカ米、タコスとコーンフレーク、キムチとピクルス、豚肉と犬肉の差も大きい。

    経済性だけをピックアップして、そのルールを変えただけでは、幸せな了解は、とうてい得られません。

    それでウダウダと屁理屈を考え巡らして、気づいたこと!

    人間は、つねにより長く、数を増やしながら生きていこうとする掟?セントラルドグマがあるのだ。そのために人間というインターフェイスを使って、何百万年、いろいろとその方法を試みてきて今日まで存続してきた。

    だから、自分は、自分という人間に任せなさい、好きにしなさい、と。それが神の声か、直感なのか、身体優越論かは、わからない。結局、ヘタな考え休みに似たり、なんだよなぁ〜。
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