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    • Contemporary Art 2.012展
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  • イスタンブール滞在記 4
    ハマムですっかり温まったのでこのままガラタ塔へ行くことにした。

    スルタンアフメット駅からアジア側イスタンブール中心地を横断するTRAMVAY(トラムヴァイ)に乗る。駅へ向かう途中、レストラン街で客引きが次々に声をかけてくる。中には流ちょうな日本語で話しかけるボーイもいて一瞬、足が止まってしまう。

    トラムの乗車賃は全線1.5TL(約85円だが2日後に1.75TLに値上がった)。ルーレットに使うチップと同じようなプラスチック製のジェトンを駅の近くの自動販売機や店で買う。駅は一般道に併設されているからそのまま乗ることも出来る。各駅に係員はいるのだが誰も無賃乗車をするような者はいない。

    ガラタ橋を渡ってキャラコイ駅で降り急な坂道をのぼっていく。イスタンブール市内には東京ではあり得ないほどの急な坂が至る所にある。自転車が普及しないわけだ。

    ネットに書かれていたのだがこのあたりに公娼街があるらしい。でもそのようなところは見あたらなかった。

    丘のてっぺんにたどり着くやいなやライトアップされたガラタ塔が視界に飛び込んできた。高さ64m。6世紀に灯台として建てられ14世紀に立て直され幾度かの改築を経て現在に至るそうだ。

    塔の下には観光客の長い列が出来ていたので昇るのを諦める。すると遠くから民族楽器の音色が響いてきた。それは広場でサズと言うトルコの民族楽器を奏でる若者グループからだった。

    彼らは自分たちが興味深げに眺めているのに気付くと話しかけてきた。日本からきたと言うと喜んで再び演奏しだした。一人が踊り出し手招きするので自分も明日のパフォーマンスの肩慣らしと思い見よう見まねで踊る。それを面白そうに眺める人たちの笑い声が上がる。

    彼らはトルコの首都アンカラから遊びに来ていると言った。三味線奏者ワカンさんはサズを借りていろいろ弾いてみている。乾いた、でもとても哀愁のある弦の音色が夜のイスタンブールに響き渡る。

    さあ、明日はパフォーマンスだ。再び急な坂道を下りながら気持ちが引き締まっていくのを感じた。

    この2年間、4カ国で上演している。チェコ、ハンガリー、セルビア、フランスそして今回のトルコが5カ国目だ。しかし何回やっても緊張する。もちろん日本で上演する場合もその感覚は変わらない。

    いつも上演前はスポーツ選手のイメージトレーニングのようにパフォーマンスの流れを思い描く。ただスポーツ選手とまったく違う点はそのための練習をしないことだ。共演者とはおおざっぱな流れを書いた絵コンテなどでキッカケや構成を説明するだけだ。演劇のような台詞の入った台本はもちろんないしダンスのようなコレオグラフィーもない。

    今まで最高で2回ほど練習をやったぐらいだ。今回は来る前に1度だけキッカケ合わせをやった。本番はあくまでも即興である。なぜならリハーサルとか稽古をするとエネルーギーが減ってしまうのだ。そのときに全霊全エネルギーを放つ。

    慣れが一番怖い。緊張感と不安に押しつぶされそうになる状態を保つのだ。今までの経験ではその重圧があればあるほどいい結果が残せている。

    そのかわり日々の筋トレやランニング、剣術、ヨガなどの体作りは欠かさない。鍛えることでエナジーを蓄積させる。

    もちろん食べ物にも神経を使う。基本的に菜食中心。食べ物は大切だ。

    人間も宇宙のとてつもなく巨大なサイクルの一部にいる。素粒子、原子、分子、細胞、生物、地球、太陽系、銀河系、全宇宙がすべて大きなエネルギーの共振の中で調和している。

    だからそのリズムを忠実に受け取り伝えることが大事だと思っている。そのためにはなるべく自然な大地と太陽や水に多くふれたなるべくリズムのブレの少ない食物を口にすることが大事なのだ。現在では難しいことだが心がけることだけでも必要だと信じている。

    明日は10時の送迎バスで会場へ向かう。
    さあ、ホテルに戻って明日の荷物の準備でもするか!

    続く

    写真はガラタ塔とサズをひくアンカラの若者とワカンさん

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