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    • Contemporary Art 2.012展
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  • イスタンブール滞在記 8
    今日は11月3日、2回目のパフォーマンスだ。なんて時間がたつのは早いのだろうか。
    9泊11日のイスタンブール巡業も終わりつつある。28日の嵐の洗礼、29日の会場下見から毎日、現場に通いパフォーマンス敢行。名所旧跡、ほとんど行ってません。

    すっかりイスタンブールに馴染んでいる。人も車も喧噪もすごいのだがなぜか落ち着くのだ。街にネガティブなエネルギーが感じられない。どんなに貧しそうな人々からも希望が感じられる。生命のハリのようなものが伝わって来るのだ。

    バナナ一本30円弱を売り歩くおじいさん。いかにもフェイクだとわかる香水を売り歩く少年たち。立派なスーツに書類をチェックするエリートサラリーマン。ガラタ橋で釣りをする親父たち。みんな笑顔が明るい。目つきが優しい。

    今日は午前中、イスタンブール現代美術館を見る。来る前から行くことは決めていた唯一の場所だ。

    現代美術館はカバタッシュ駅手前で海沿いの外国船の停留岸壁に沿って建てられている。モダニズムな建物はまさに現代美術館を彷彿とさせるデザインだ。

    まず入る前にボディチェック、キャッシャーで日本から来たアートフェア出品者だからタダにして〜とお願いし断られる。でもディスカウントだったらOKと言うので半額にしてもらった。

    トルコの現代美術家の作品が中心だが数点のヨーロッパのアーティストの収蔵作品もあった。まだオープンしたてなのか収蔵品は少なく規模が小さい。TUYAPのアートフェアの方が数も多く面白い。

    連日会場で、Free Shake Hands Projectをやった。毎回、老若男女に関わらず大受けだ。今日のパフォーマンスも先回と同じ構成だ。まあ、そんなにネタがない(笑)。今日はBGM音楽の停止は当然だが、館内アナウンスも入れてもらえることになった。

    やはり観客はやや少なめだった。2回目の慣れがあったのか自分的にもイマイチ、青テープの巻き方に迫力がなかった。というよりバランス良く自縛できず中途半端に終わってしまった。でもライブペインティングの「愛」と「平和」の字はこちらのほうが良く書けた。

    パフォーマンスの後は参加者みんなでお絵かきワークショップ。好き勝手にアクリル絵の具で大きなキャンバスに絵を描いていく。

    イスタンブール最後のFree Shake Hands Projectをやる。今日は1時間半ほどの人間彫刻。今晩は主宰者のセブジさんたちがディナーに連れて行ってくれるというので早めに退散。

    明日は一日オフにしてブルーモスクと地下宮殿、あとボスポラス海峡のミニクルーズでイスタンブールは満喫しようと思った。

    アナドール・ホテルはネットで約2ヶ月前くらいに予約した。トルコ人たちも安いと言う。部屋も狭くなく若干の不自由はあるものの1泊朝食付きで2500円だったら大満足。プチホテルで連日、家族連れやヨーロッパの旅行客で賑わっていた。ただワイヤレス通信の環境はイマイチだった。夜中から朝にかけては電波がなくなる。まあ、こんなところに来てネット三昧ってわけでもないが、やはり情報収集には威力を発揮した。

    街の至る所に安そうなホテルはあるが、やはりネットなどで事前情報がないといくら安いと言っても躊躇してしまう。タキシム広場近くのほうが夜とかは楽しかったかも知れない。

    夜はセブジさんのラダというソ連製車で市内へ戻る。相変わらずの渋滞。息子のエバンサと合流してタキシムの裏通りへ向かう。

    エバンサは現在、テキスタイルデザイナーで忙しくしているそうだ。兄貴のバリッシュは音楽活動、旦那さんは観光ガイド。一般的なトルコの中流家庭のようだ。

    夜はケバブなどトルコの定番料理を腹一杯に食す。こちらは酒の置いてない大衆食堂が安くていい。中にはメニューにはなくてもどこからか調達してくるロカンタもあった。ジャミー(モスク)の近くではアルコールは販売できないとかいろいろ規則もあるらしい。

    ディナーが終わったら飲みに行こうという。ここイスティクラール通りの裏道にはどこに行っても店と人がひしめいている。今日は平日なのにこの有様だ。週末となると身動きできなくなるらしい。

    自分たちは裏通りを少しさまようとドッグスターと壁にグラフィティされた古いビルに入って登っていく。ここはクラブでもミックスジャンルで来る人たちも偏っていず国際的でいいとセヴジたちお気に入りのクラブだそうだ。

    まだ時間も早く平日なので空いていた。中はそれほど広くない。3フロアーに分かれている。東京にあってもおかしくない内装や選曲だ。たまにトルコ風ポップスがかかるのが面白いし風景によく似合う。

    クラブは毎回、行こうと思っているがやはり旅の疲れと不慣れな地理感覚、それに経済難で夜遅くまで遊べない。ベオグラードやブタペストでは夜、飲みに行ったがやはり早い時間に疲れてしまい退散する羽目になる。

    イスタンブールにもクラブは多いらしいが残念ながらこの一回だけになってしまった。少なくとも1ヶ月以上住んでないと精神的にも肉体的にも余裕がないと思う。パフォーマンスをやりに来ているのだからクラブは二の次だけどね。

    夜も遅くなりセブジやエバンサ、家族にお別れ。みんないい人たちだ。彼らを日本に招くような力がないのが残念だ。

    最後の日。明日午後一の便で帰国の途につく。今日の午前中はホテル近くのブルーモスクと地下宮殿を見て、昼にワカンさんと合流、近場の島のひとつでも行ってみようと思う。

    まずい。携帯の充電をし忘れた。おっとデジカメのバッテリーも減ってきている。

    ブルーモスクは拝観料が無料だった。地下宮殿は幻想的でとてもよかった。ときどき現代美術の展覧会も中で開催するという。ここで水滴シリーズをやりたいなぁ。

    昼にエジプシャン・パザールで落ち合って少し中を散策する。日本語のうまい店員に引っかかる。奥さんが日本人だそうで出稼ぎに戻ってきているのだそうだ。日本の自動車免許証まで見せてくれた。日本語ペラペラ。そんな店員は街のあちこちにいて驚く。しかしみんな商売がとても上手いです。

    トルコ人は観光客相手以外、英語があまり通じない。パフォーマンスをやっていて、もう少しトルコ語が話せたらもっと楽しいと思う。それはハンガリーでもセルビアでも同じだった。しかし自分は言葉を越え、メッセージを伝えられるだけでも幸せだ。

    エジプシャン・パザールはエミニュヌ駅のそばだ。ガラタ橋のたもとで海側はアジア側のカドキョイやユスキュタルへの渡航船や観光クルーズ発着の波止場でもある。自分たちは屋台の1リラのゆでトウモロコシをかじりながら10リラのボスポラス海峡ミニクルーズに乗り込んだ。

    天気は最後の日まで快晴が続いた。これで自分の雨男の汚名を返上できる。200人乗りくらいの小さな遊覧船は水面に陽光をきらめきさせながら金角湾を進み始めた。観光船は風を切り波をけちらしボスポラス海峡を目指す。海岸線には裕福な人たちの別荘が建ち並び高級リゾート地を思い起こさせる。

    日本のODAが関わって作られた巨大なボスポラス大橋をくぐっていく。途中、ビルを浮かべたような巨大な貨物船が通る。自分は小さい頃、乗り物酔いが激しいに関わらず船が好きだった。舳先の流線型に惹かれるのか、大海原を自由に航海できる快感からかその理由はわからない。今でも巨大な船にはあこがれる。船に限って言えば大きければ大きいほどセクシーなのだ。

    さて約2時間のミニクルーズも終了。気持ちよかった。これで後悔なく日本へ戻れる。とにかくボスポラス海峡も見たかったのだ。

    トルコ定番メニュー
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    ボスポラス海峡
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    ブルーモスク
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