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    • Contemporary Art 2.012展
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  • ベネチア・アート・ポルノ part2
    前回に続き、ベネチア・ビエンナーレ・メイン会場の報告です。

    まず日本館。日本代表作家は岩崎貴宏氏「Turned Upside Down, It's a Forest/ 逆さにすれば、森」。鷲田めるろ氏(金沢21世紀美術館キュレーター)のキュレーション。宮島の厳島神社の水害をモチーフしたという。

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    日本館の前には行列が?!

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    なんと会場を下から見上げるという仕掛けでした。宮崎氏は、視覚という感覚にこだわっている。

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    韓国館のファサード。中国館も同様のスタイルで既成のモノで空間構成したインスタレーションで、正直、あまり感じませんでした。

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    ロシア館

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    イギリス館。とてもデカい工事現場風の作品。

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    チェコ館。スワロフスキーらしい。日本人好み?

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    アメリカ館。Mark Bradfordの作品。実は、今回、いちばん好きだった作品。アメリカらしくデカいタブローに、ビニール?みたいのを重ねはりあわせた地に描いている。

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    オーストリア館。シャレが効いて楽しめる作品。人気があった。

    ベネチアの街中で展覧会があり、ほとんど無料。これは教会を使ったインスタレーション。

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    駅の近くのPalazzo Mora(モーラ館)。5フロアー全部を展覧会場に使い、おもに小品を展示。ここでも台湾、中国、キリバスとかアジア系の作家がたくさんあった。もちろん無料。

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    さて前回、現代美術市場に触れたが、その続き。

    日本はお金に執着することを、あまりヨシとしないが、それは儒教思想と同じで、民を洗脳し権力者や支配層が安全に暮らせるための戦略(生きる知恵)だと思っています。

    教育もそういう面があったと思います。

    現在、資本主義というルールで生きなければならないのだから、お金に執着することに悪いはずはない。

    それにしても日本人の納税意識の希薄さは危ない。実は、中世の封建制度で年貢の感覚がそのまま続いていた?!

    安倍政権のモリカケも、政治家の収賄も、国民の納税意識がもっと高かったら起こらなかったのではないだろうか。

    それに選挙の投票率も50%ちょっとなんて低くはならないだろうし、自民党はこんなに勝てないし、日本の政治ももっとクリアになるはずだ。

    それにしても日本における現代アートの非生産的な世界は悲しいよね。

    それで世界の現代美術市場について、購読しているArtprice(https://www.artprice.com)というメルマガに、2016年7月〜2017年6月までの1年間で、1945年以降に生まれたアーティスト作品のオークションに限るマーケット情報が書いあったので紹介します。

    (絵画、彫刻、写真、ヴィデオ、インスタレーションなど。データの信ぴょう性はかなり高いと信じている)

    1年間で、57100点の作品がオークションで取引され、15億8000万ドル(約1738億円)が動き、2000年から1400%のゲインだそうです。年間7.6%のキャピタルゲイン。

    そのうちアメリカが6億9000万ドル(759億円)。2位は、中国で3億7000万ドル(407億円)、3位イギリス3億4700万ドル、フランスと続く。

    ここでも中国パワーはすごい!

    これらはあくまでオークションだけの、戦後生まれのアーティストの作品だけ。

    個展などギャラリーや世界で毎月のようにあるアートフェアの売上げ、個人間の売買は含まれていない。

    また1年間で新しい現代美術館が、世界中で700件オープン。つまり作品の需要が生じているという。

    この数字をみても、現代美術の価値は揺るぎないと思うのです。

    若いアーティストがいくら素晴らしい作品を作って人を感動させても、売れなきゃ作品を作り続けられない。一発芸で終ってしまう。

    以前は、雑誌などその世界で、イラストレーターがいい作品をたくさん作っていたけど、今は?

    かろうじて、表現の世界でいい作品が生まれても、漫画家はそのハードな仕事で若死にするし、映画のほとんどは、芸能人のショールームで面白くない。小説家も芥川賞とったって、それだけでは食えない。

    今、日本では、オリンピックに熱をあげ、スポーツがとても人気なのはそのせいなのか?

    感動させるのが難しいのは、お金儲けというモチベーションでは生み出されないからだ。

    たくさんお金をかければ、かならず感動させる作品が作れるのでしょうか?

    その人の価値感を裏返すような作品が作れるのでしょうか?

    資本主義を認めながらも、それとは別の世界で生産しなくてはならない矛盾と困難さ。だから感動させる作品はスゴイのだ!

    感動は精神の滋養だ。感動がなくなったら、電気があれば動くAIロボットの方が人間より優るのは目に見えている。

    何度も言うが、感動は人間が人間でいるためには必要不可欠なもの。その感動の源のひとつが現代美術だと信じて疑わないのです。
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