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    • Contemporary Art 2.012展
      記事掲載
















  • 西洋と日本の現代美術の違い
    今日で、ピンキラ展が終了する。

    時間がたつのが本当に早い。

    今は現代美術に限らずデザイナーや画家、彫刻、伝統工芸、伝統文化もふくめ

    物作り、クリエイターの受難の時代だ。

    それもこれも小泉ニューエコノミー路線&リーマンショックで一気に加速がついた。

    現代美術は昔から大して市場がないから落ち込みが少なくてかえって傷が浅いかもしれない。

    でもバブルを味わった商業カメラマン、イラストレーター、デザイナーたちは大変な思いをしているのではないだろうか?

    まだ学校の先生とかで食いつなげている人はマシだろうけど少子化でそれも危うい。

    ところでなぜ日本では現代美術の認知度が低いのだろう?

    最近、自分なりに理屈を考えてみた。

    絵画はヨーロッパとアメリカでは大きな市場がある。

    株や土地並の投資目的にもなっている。

    誰でも知っている村上隆の16億円、奈良ヨシトモ、草間弥生、杉本博司の作品も一枚1億円を超える。

    写真ですらアンドレアス・グルスキー、トーマス・シュトゥルート、リチャード・プリンスという写真家の作品一点3億円だ。

    それはなぜか?

    アートが好きな人が好きな作品を買うことが当たり前だからだ。

    売れれば希少価値が生まれ値が上がる。

    アートに興味がなくても投資目的で人が集まり市場も広がる。

    結果、賛否両論だろうが作家は作品で食っていける。

    また家が大きいし絵を家に掛けたりコレクションしたり、壁はいっぱいあるし自由に釘を打てるし、そういう住環境の違いも大きい。

    また小学校の時から近くの美術館へいって一般知識を先生が実物を前に教え感想を言い合う。

    それを現代美術でやる。

    日本ではまず先生自体、現代美術が何か?という知識が曖昧でその上、議論ができずすぐに感情論になってしこりを残す。

    自分がヨーロッパに長く生活した経験から思ったのは、この差は宗教に関係するのではないだろうか、と。

    キリスト教が台頭すると教会が建てられ信者が集まる。

    そのころの一般市民は文字など読めない。

    だから絵画やステンドグラスでその物語を教えるのだ。

    日本では中世くらいから識字率は世界でもトップクラスだったそうだ。

    当時、日本にきていた宣教師などは日本人の優秀さに驚いて報告しているくらいだ。

    つまり西洋の人たちは長年、絵をみて育った。

    日本は掛け軸くらいだ。今残っている絵画はまったく一般庶民がふれることのできない場所にあった。

    ほんの一部の権力者と僧侶以外、絵など知らない。

    やっと室町くらいからおとぎ草紙や江戸に入って錦絵などが庶民にも手に入りようになったがそれはあくまでも小さな紙だ。

    西洋文明は貴族や権力者には立派な絵画があり、貧民にすら身近に教会のフレスコ画や彫刻があった。

    その差は大きいと思う。

    逆に日本には焼き物やお守り、仏像と言った小物がかなり昔から親しまれていた。

    それが今のフィギアや骨董品や小物コレクターに繋がっている。

    ある華道の師匠が言っていた。

    日本古来の神道は万物に神が宿るというが、宿っているのではなく、ある時、そこに舞い降りるのだという。

    今だったら十五夜。

    お月見団子にススキの穂。

    それは神がススキの穂に降臨するから供えるのだという。

    神社のご神木もそうだ。

    神が宿っているのではなく、そこがこの世の神の宿泊施設になるのだそうだ。

    だから庶民もお守りや神棚と言って神が舞い降りる場所を提供・携帯する。

    今の携帯電話を飾ったりストラップにいろいろ小物をぶら下げるのもその名残ではないだろうか?

    話を戻すが、日本で現代美術が盛り上がらない、市場が大きくならない素因はそういうDNAにすり込まれた潜在意識? 本能があるからだと思う。

    日本では学問の一研究分野でしか現代美術は成り立たない。

    作家より大学や評論家の先生のほうが一般受けする。

    欧米でも一部の人々だが、金持ち貧乏、専門家素人と誰それ関係なく親しみをもって好きな絵や彫刻、版画など芸術作品を買って飾る。

    それだけでも市場規模もアーティストに対する社会的立場も雲泥の差がある。

    日本人で日本にいてはダメだということか?

    う〜ん、困った。
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    パフォーマンス終了
    なんて今日はいい天気なんだろう。

    ところが自分がパフォーマンスをした9日に限り大雨だったのだ。

    2月に個展をやったときもパフォーマンスの公演日は寒くて雨空だった。

    あおひと君の名が廃れる。

    そんな中でも思ったよりも多くのお客さんが来てくれていつも感謝の念がたえません。

    今回の構成はいつもの動きだけで作るあおひと君の世界とは変えて語り中心の内容だった。

    先回、あつぎ青春劇場で後半に企画したトークショウが思いの外、好評で自分の話もあながち悪くないという自信も得たことが今回の内容につながった。

    戦後日本の美術史やアンダーグランドな世界の活動は意外と知られていない。

    特にパフォーミングアーツの世界は記録も少ない。

    そんな状態だがかなりのアーティストが登場しそれなりの内容のある公演を行っていたりする。

    自分と志賀さんがそのあたりの話題を語り合う。

    そんな中、突然タイマーが会場に鳴り響く。

    すると自分はおもむろにビニールテープを取り出しタイマーを巻き始める。

    DJユニコ氏が登場、美しき青きドナウのLPをポータブルレコードプレイヤーで流し始める。

    とうとうと語る志賀さんの横で自分はあおひと君の衣裳に着替え始め、いつもの青テープぐるぐる巻きパフォーマンスを行う。

    志賀さんも自分もDJも自分の世界に埋没し自らの仕事を黙々とこなす。

    終了後、三者三様の動きと雰囲気がとても面白かったとご好評をいただく。

    当初、語り中心なのでいつもの音楽はなしでその代わり自分でレコードでもかけながら、と思い、ヤフオクでポータブルレコードプレイヤーを購入。

    曲は中古レコード店をめぐり100円コーナーで青に関する曲を探す。

    名前か曲名に青が入っていればOK,内容に関係ない無作為な選曲だ。

    チェッカーズ「ブルーレイン」、舟木一夫「ブルートランペット」、あおい輝彦「水鳥たちの季節」、森田公一とトップギャラン「青春時代」、さとう宗幸「青葉城恋唄」、井上陽水「青い闇の警告」などなど

    100円だとあまりなかったのでミドリと水色も加えた。

    例えば天地真理「水色の恋」、三輪車「水色の街」、ルネ「ミドリ色の屋根」、畠山みどり「人生街道」とか。

    それをピンキラ展の出品作家でもある内山ユニコ氏に話したところ急遽DJ参加を申し出てくれた。
    内山ユニコ氏ホームページ

    彼は歌謡ポップのDJも経験しているとのことでかなりのレコードを所持。

    ブルーハーツやブルーインパルス、タイガースの「青い鳥」などレア版もあって充実した。

    中でもヨハン・シュトラウスの美しき青きドナウは垂涎の一曲だった。

    小学校1〜2年くらいのころ、遊び友だちの家にいくとレコードプレイヤーなるものが鎮座しクラシック名曲全集などが本棚に並んでいた。

    記憶の片隅に美しき青きドナウを聞いたとき体に電流が走ったような感動に体全体、包まれた自分がいる。

    それ以降、すっかりクラシック音楽の虜になり学校帰りにはいつも彼の家により、全集を片っ端から聞いた。

    「美しき青きドナウ」の感動はすぐにべートーベンやチャイコフスキーやドボルザークなどに取って代わったが記念すべき一曲なのは変わりない。

    今となってはその曲自体は、商業的に作られた聞きやすい旋律で例えば、隣のミヨちゃんのような初恋の思い出のようなものだ。

    数十年たって一昨年、ハンガリーの首都ブダペストのオペラギャラリーに招待され、本物のドナウ川を間近に見ることとなる。

    翌年にはベオグラードで再びドナウ川に会う。

    自分はその不思議な巡り合わせにしばし神の存在を感じずにいられなかった。

    初恋と言えば、パフォーマンスも終わり歓談していたときユニコ氏がセーラー服と機関銃をかけた。

    すると誰ともなく薬師丸ひろ子タイプは初恋の女の子だよね、という意見がでた。

    あの顔立ちは小学生の頃の男子には耐え難い色気がある、という話で盛り上がった。

    小学生くらいだとどうもすっきり美人タイプより丸ポチャ系に惹かれると意見が一致する。

    どーでもいいことだけど(笑)

    しかし、自分もそうだが、絵を描いている人たちはみな、食っていくことと生活を成り立たせることに四苦八苦している。

    本来なら作家活動だけで生きていかなくてはならない。

    日本はそれを許してくれない。

    アメリカやヨーロッパはまだマシだ。

    絵はもっと売れるし公共機関の助成金やエンジェルも多い。

    このあたりの自分の考察は次回に書くとする。
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    明日はパフォーマンス公演です
    明日はパフォーマンスだ。

    ところが雨っぽい。

    イベントは水商売だ。

    まだ台風直撃よりはマシだが。

    でも雨だからって人が来ないとは限らないからまた不思議だ。

    雨の方が遠出しないで近場で済ますかららしい。

    今回のパフォーマンスはトークショウ形式にした。

    舞踊評論家の志賀信夫氏を招き「続・日本の身体表現について」と題した内容だ。

    しかし!

    トークショウではない。

    やっぱりアートパフォーマンスなのだ。

    7月にあつぎ青春劇場というところで公演をした。

    その際、二部形式にして一部は従来のあおひと君パフォーマンス。

    後半は志賀信夫氏との日本の身体表現について語り合った。

    それがけっこう受けたし自分でも面白かった。

    また時間も足りず不完全燃焼になった。

    今回、グループ展なのだがいい機会と続編を開催することにしたのだ。

    志賀さんは舞踏に限らずコンテンポラリーダンスなどアート全般、多岐に渡り造詣が深く話もうまい。

    もちろんトークショウだけではありません。

    ポータブルプレイヤーのキッチュな音もあります。

    曲はもちろん青づくし!

    あおひと君定番のビニールテープショウも登場します。

    ぜひ暇だったらお越しください!

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    パフォーマンス 
    ”続・日本の身体表現について”
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    先回、厚木青春劇場で行ったトークショウで舞踏、ダンス、パフォーミングアーツなど戦後の身体表現についても熱く語り合ったのですが、今回はもっとディープにそして、あおひと君が、、、ええっ!

    日時:10月9日(土)19:00〜21:00
    エントランス:1500円
    共演:志賀信夫(舞踊評論家)DJ:内山ユニコ
    場所:現代ハイツ ギャラリーDEN(下北沢)
    住所:世田谷区北沢1-45-36 TEL:03-3469-1659
    http://www.gendaiheights.fc2.com
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    地球は赤かった
    「地球は青かった」

    ソ連のボストークにのって初宇宙飛行を成功させたのユーリイ・アレクセイ・ガガーリンの言葉だ。

    また、「神はいなかった」とも言ったそうだ。

    でもこれらの言葉は眉唾、つまり後から勝手に一人立ちした言葉らしい。

    「私はカモメ」

    これは初女性宇宙飛行士ワレンチナ・テレシコワの言葉。

    というより彼女のコールサインがチャイカ=カモメだったので最初の報告が、ヤーチャイカ(こちらはカモメ)だった。

    名言なんてこんな感じだ。

    マラソンの42.195km走って勝利を伝えた、というギリシャの逸話も後世の作り話だし、探し出せばキリがないだろう。

    地球は青いことはすでに事実になった。

    ナショナルジオグラフィックに水の起源を探すプログラムで面白いことを言っていた。

    現在の科学で解明されているのは45億年前に水は地球上にあったという。

    それはある鉱物の中に化石のように含まれていて、その鉱物(結晶)は45億年前に生成されたことも証明できるそうだ。

    そして44億年前、地球は火星くらいある大きさの惑星と衝突する。

    その際、月が出来るのだが、地球上にあったはずの水はすべて蒸発したはずだという。

    だが、水はその後、地表が冷えてくるとすぐに現れる。

    それから10億年くらい地球の空は二酸化炭素で赤く熱い雨が降り海は緑色に染まっていた。

    そして徐々に微生物が生まれ光合成で酸素を作りだし現在の地球のようになったという。

    今のところ地球の水は彗星説、地球をつくったチリや星くずに含まれていた、という説などあり水がどうして、どこから生じたのかは特定出来ないという。

    でも今は誰が言おうと地球は青かった、それでいい。
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    水曜のため息
    ゆる〜い鬱状態がやってきた。

    だいたい3ヶ月ごとに上がったり下がったりしている。

    毎回、潮の満ち引きのようにごく当たり前の自然現象のような感じだ。

    ただ自分で勝手にそう思っているだけにすぎないのかも知れない。

    本当に躁鬱の激しい医療的措置を受けている人にとっては子供じみたことかも知れない。

    一年前くらいから、軽度精神障害の人たちの障害者社会復帰施設でボランティアをやっている。

    そこでは躁鬱、統合失調症などを患ってもう少しで社会復帰できる方々の訓練するところだ。

    なにせフリーでこの不況、時間はある。

    仕事場兼住居でひとり身、さもすれば引きこもりと変わらない。

    なので社会貢献のできない負い目から少しでも役に立てれば、と月2回ほど通ってアクセサリー作りとかDMの袋詰め作業を皆さんと手伝っている。

    自分は渋谷区のある施設でお手伝いしているのだが、こういう施設はけっこうある。

    それだけ苦しんでいる人たちが多いのだが今では国民の7%くらいが該当するというから驚きだ。

    話は変わるが最初にギリシャに留学したとき、言葉もわからず海外経験もなく、いきなり一人で大学に入学しなくてはならない状況で苦しんだ。

    そのときいきなり天井が回り出し自分がいなくなる恐怖。

    死の恐ろしさではないまったく質の違ういや〜ないや〜な衝動。

    本当に苦しくて冷や汗、めまい、動悸でのたうち回った。

    後からそれはパニック症候群らしいと知る。

    自分が自分でなくなる、体から魂が悪魔に引きずり出されるような恐怖。

    そのときは必死になって大丈夫だ!自分は自分だ!という訳のわからない呪文で鼓舞し続け平静に戻した。

    もう何十年とそういう体験はないが、同じように躁鬱や統合失調症など精神性疾患はそれを味わった人にしかわからないと思う。

    怪我とか病気は体が変化するから理解されやすいだろうが、形のない病気はそういう訳にはいかない。

    障害者自立支援法なる小泉内閣の汚点は廃案になったというのでよかったが、人間だ、いろいろ欠点、欠陥、短所はある。

    最近、マルセル・モース著「贈与論」を読んだ。


    社会人類学、比較文化人類学の記念碑的研究らしい。

    つまり貨幣経済、物々交換、それ以前の石器時代ごろからの人類が行っていたような社会的交換行為をいろんな民族、時代から考察し統計的にまとめた研究だ。

    ここからレヴィ・ストロースの構造主義のインスピレーションのなったという。

    贈与することによって自分も相手も価値を得ることが出来、人間としての喜びを感じ社会が成り立つ。

    文中で、経済動物になってしまった、と警鐘する。

    これから我々は感情動物になる必要があるのではないだろうか?

    進化論がセントラルドグマではなく、ラマルクの主張したエピジェネティックスな遺伝も見つかっている。

    歴史は後戻りしない、というのではなく後戻りする、こともありじゃないだろうか?

    それを進化と呼べばいいだけだから。
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