2013-08-05 16:29:43
宗教は大事 ー 語源力を読んで。
あおひと君アートムービーシナリオ「LOVE & RELIEF(序の口)」が終わってしまい、続編を構想中。
とりあえず、あおひと君のブルネイ行きは、TPP会合が理由で、中止になった(あまり関係ないけど)
一時は、本気でブルネイへ行こうと思って旅費を調べた。(行かない、行けない、金がない!)
ちなみに()の内は、横であおひと君が、チャチャ入れてるのだ。
手短なとこで、次話は、青山を舞台にするかな。(マジっすか、、、)
と枕は短く、本題に入る。
最近、読んだ「語源力」(渡部昇一著 海竜社 2009年)が面白かった。
渡部氏は、語源学とは、その言葉が生まれた由来、源泉を探る学問であり、「イメージの考古学」とも言う。
たとえば、税は、そもそも、ノギ偏は穀物、つくりの兄のうえに、ちょんちょんは、奪うに近い意味だそうで、税は作物を奪うこと。
英語のTAXは、触る、というラテン語のTAXAREから作られたといい、触って計る、手で触れて評価し税金にした、ということらしい。(イタリア語で、触るは、トッカーレ=TOCCARE)
渦中の消費税は、エクサイズ(EXCISE。CUNSUMPTION=消費 TAXともいう)。
言葉の発祥は、1643年、イギリスの赤字財政を立て直すため、オランダにならって導入した、と記録に残っているそうだ。
これもラテン語の切り取る意味の言葉と、オランダ語の数え上げる、が混ざってできたらしい。
税金は、いつの世も、はぎ取る、奪う、上から押し付ける、が元になっている!
さらに、1929年、アメリカではホーリースムート法という、農産物など1000品以上に高率関税をかける法律が可決、世界恐慌の要因とも言われている。
それで、ドイツは、第一次大戦の莫大な賠償金の払えるメドが、輸出ができなくなってご破算に。ヒットラー&ナチス党が躍進するキッカケにもなってしまった。
今では、ホーリースムート法とは真逆の関税撤廃のTPPの旗ふり役のアメリカは、いつの世でも問題児なのだ。
そういえば、70年代、ビートルズのジョンやポールなど、イギリスの税金のひどさに、国外に逃げ出したニュースを覚えている。
なにせ印税などの不労所得の税率が、98%だったというから、訳わからない!
1979年当時、一般収入でも累進課税の上限が83%だったそうだ。
低い方で33%。それでも高すぎる。もちろん富裕層の4分の1が、移住していったそうだ。GDPはイタリアより下になった。
日本はまだマシか、、、って諦めるには早すぎる!
それで、今じゃ愛より金が中心で、世界は回る。
お金持ちになりたい! リッチになりたい!のリッチ(Rich)。
語源は、リーチ「届く、達する」からできた言葉と言う。ドイツ語だと、ライヘンで、帝国はライヒだ。
つまり、王様の手(権力)が届く範囲が、ライヒ(領土)で、広ければ広いほど、リッチなのだ。
かたや日本では、特に江戸時代から、金持ちは商人で、サムライは権力者で、全く別の価値感だった。
だから今でも、権力者の政治家や官僚の金銭問題が、マスコミをにぎわすことになってしまうのだろう。
ちょい昔、女子大生がヴィトンのバックを持っていることが揶揄されたけど、欧米文化は、金持ちの意味が違うのだ。
金持ち=権力者=知性&教育もある、ということが西洋文明でのイメージだ。。
というような話が、わかりやすく説明してあって、他にも「運命」「霊魂」「奇跡」「王と皇帝」など、うんちくも含めてあって面白かった。
この本にも簡単に解説してあるけど、宗教観は大事です。
プロテスタント(ピューリタン)には、負け犬を認めない、弱者を切り捨てる考え方があるらしい。(もちろん、渡部氏はそういう論点で、すべてを指していっているとは思わない)
プロテスタントは、カソリック教会の腐敗に対抗して生まれたもので、ユダヤ教的、旧約聖書的思想があるからだ、という。
結果、男尊女卑も強い。かたやカソリックはマリア信仰もあり、女性(母)の地位は高い。
プロテスタントの男尊女卑の一例が、1934年、ルーズベルト大統領が出した禁令。それは、バチカン・システィーナ礼拝堂の絵ハガキは、ポルノにあたり、持ち込み禁止にしたそうだ。
なぜかと言うと、ミケランジェロの有名な壁画に、おっぱいを出した女性が描かれていて、それがポルノだというのだ。
マンマミア!パッチェスカ!
だから、カソリック絵画は、ヌードOK。一方、レンブラントやフェルメールなどを輩出したオランダやフランドル地方は、肖像画、風景画などが発達した。
現代を見ても、TPP、新自由主義も含め、イギリスからアメリカ、共和党、TEAパーティは、そういう意味では、プロテスタント的ではないだろうか。
(この本は学術研究書ではないし、あくまで渡部氏の視点です。あしからず)
これからどんどん国際化になるから、ユダヤ教、キリスト教(カソリック・プロテスタント)、イスラム教、(できればヒンズーも)の知識は必要だと思った。
こういうことを理解しておくことで、外国の人たちと話がしやすいし、わかっているに、こしたことはない。
国内でも神道、仏教もいろいろあるからけっこう複雑ですね、、、汗
ところで最近、円安だから、原宿、表参道、外人観光客があふれ返っている。
外国人が、ダイソーで、カゴいっぱいにオミヤゲを買い込むので、レジで待たされることもしばしば。いーことだけどね。
渡部氏は、自著の最後をーー
「言葉は生き物のように変化する。がそれは同時に文化をつくり、権力をつくり、またわれわれ一人の生き方、考え方を左右する。
国と国との国交という大きなことでなくても、1つの言葉が人を傷つけることもある。
と思えば、人を勇気づけ明るくすこともできる。
何もかもがインターネットを通じて行なえるようになった今、だからこそ、『言葉力』『言葉の重要性』を考えてみる必要があるだろう。」
ーーとまとめている。(改行は読みやすくするため、勝ってに加えました)
やはり活字はいい。すぐに答える場がないから、ゆっくり自分なりに、内容を咀嚼できる。
ちなみに自分も好きな陰謀説。
でも、ユダヤ教など宗教的背景がわかってくると、陰謀でもなんでもなく、その文化だということが見えてくる。
911は、おかしいと思っているけど、それを思いつく、行動に移す根源には、古代から脈々と受け継がれている宗教的ダイナミズムがあるとも言える。
いま日本は、外交を見ると、中国、韓国に対して、政治家自ら、感情的になっていて恐ろしい。(福島原発のほうが、もっと怖いが、何もしない政治より、自主規制する世論はもっと怖い)
結局、宗教にかぎらず、みんなお互い様なのだから、欠点ばかりを、あげつらっていては、未来はないということだ。
そんなこんなで、もっと相手を知ること、相手の立場を理解することが、自戒を込めて、いまこそ必要だと思った今日このごろでした。
そんな甘ちゃんだから、中国、韓国につけあがらせるのだ、という声が聞こえてくるけどね。


写真は、あおひと君パフォーマンス。
TOKYO PERFORMING ARTS FESTIVAL Vol.5
音楽:志賀信夫
映像&撮影:坂田洋一
場所:中野ゼロ
2013年8月3日
http://tokyopaf.org/
とりあえず、あおひと君のブルネイ行きは、TPP会合が理由で、中止になった(あまり関係ないけど)
一時は、本気でブルネイへ行こうと思って旅費を調べた。(行かない、行けない、金がない!)
ちなみに()の内は、横であおひと君が、チャチャ入れてるのだ。
手短なとこで、次話は、青山を舞台にするかな。(マジっすか、、、)
と枕は短く、本題に入る。
最近、読んだ「語源力」(渡部昇一著 海竜社 2009年)が面白かった。
渡部氏は、語源学とは、その言葉が生まれた由来、源泉を探る学問であり、「イメージの考古学」とも言う。
たとえば、税は、そもそも、ノギ偏は穀物、つくりの兄のうえに、ちょんちょんは、奪うに近い意味だそうで、税は作物を奪うこと。
英語のTAXは、触る、というラテン語のTAXAREから作られたといい、触って計る、手で触れて評価し税金にした、ということらしい。(イタリア語で、触るは、トッカーレ=TOCCARE)
渦中の消費税は、エクサイズ(EXCISE。CUNSUMPTION=消費 TAXともいう)。
言葉の発祥は、1643年、イギリスの赤字財政を立て直すため、オランダにならって導入した、と記録に残っているそうだ。
これもラテン語の切り取る意味の言葉と、オランダ語の数え上げる、が混ざってできたらしい。
税金は、いつの世も、はぎ取る、奪う、上から押し付ける、が元になっている!
さらに、1929年、アメリカではホーリースムート法という、農産物など1000品以上に高率関税をかける法律が可決、世界恐慌の要因とも言われている。
それで、ドイツは、第一次大戦の莫大な賠償金の払えるメドが、輸出ができなくなってご破算に。ヒットラー&ナチス党が躍進するキッカケにもなってしまった。
今では、ホーリースムート法とは真逆の関税撤廃のTPPの旗ふり役のアメリカは、いつの世でも問題児なのだ。
そういえば、70年代、ビートルズのジョンやポールなど、イギリスの税金のひどさに、国外に逃げ出したニュースを覚えている。
なにせ印税などの不労所得の税率が、98%だったというから、訳わからない!
1979年当時、一般収入でも累進課税の上限が83%だったそうだ。
低い方で33%。それでも高すぎる。もちろん富裕層の4分の1が、移住していったそうだ。GDPはイタリアより下になった。
日本はまだマシか、、、って諦めるには早すぎる!
それで、今じゃ愛より金が中心で、世界は回る。
お金持ちになりたい! リッチになりたい!のリッチ(Rich)。
語源は、リーチ「届く、達する」からできた言葉と言う。ドイツ語だと、ライヘンで、帝国はライヒだ。
つまり、王様の手(権力)が届く範囲が、ライヒ(領土)で、広ければ広いほど、リッチなのだ。
かたや日本では、特に江戸時代から、金持ちは商人で、サムライは権力者で、全く別の価値感だった。
だから今でも、権力者の政治家や官僚の金銭問題が、マスコミをにぎわすことになってしまうのだろう。
ちょい昔、女子大生がヴィトンのバックを持っていることが揶揄されたけど、欧米文化は、金持ちの意味が違うのだ。
金持ち=権力者=知性&教育もある、ということが西洋文明でのイメージだ。。
というような話が、わかりやすく説明してあって、他にも「運命」「霊魂」「奇跡」「王と皇帝」など、うんちくも含めてあって面白かった。
この本にも簡単に解説してあるけど、宗教観は大事です。
プロテスタント(ピューリタン)には、負け犬を認めない、弱者を切り捨てる考え方があるらしい。(もちろん、渡部氏はそういう論点で、すべてを指していっているとは思わない)
プロテスタントは、カソリック教会の腐敗に対抗して生まれたもので、ユダヤ教的、旧約聖書的思想があるからだ、という。
結果、男尊女卑も強い。かたやカソリックはマリア信仰もあり、女性(母)の地位は高い。
プロテスタントの男尊女卑の一例が、1934年、ルーズベルト大統領が出した禁令。それは、バチカン・システィーナ礼拝堂の絵ハガキは、ポルノにあたり、持ち込み禁止にしたそうだ。
なぜかと言うと、ミケランジェロの有名な壁画に、おっぱいを出した女性が描かれていて、それがポルノだというのだ。
マンマミア!パッチェスカ!
だから、カソリック絵画は、ヌードOK。一方、レンブラントやフェルメールなどを輩出したオランダやフランドル地方は、肖像画、風景画などが発達した。
現代を見ても、TPP、新自由主義も含め、イギリスからアメリカ、共和党、TEAパーティは、そういう意味では、プロテスタント的ではないだろうか。
(この本は学術研究書ではないし、あくまで渡部氏の視点です。あしからず)
これからどんどん国際化になるから、ユダヤ教、キリスト教(カソリック・プロテスタント)、イスラム教、(できればヒンズーも)の知識は必要だと思った。
こういうことを理解しておくことで、外国の人たちと話がしやすいし、わかっているに、こしたことはない。
国内でも神道、仏教もいろいろあるからけっこう複雑ですね、、、汗
ところで最近、円安だから、原宿、表参道、外人観光客があふれ返っている。
外国人が、ダイソーで、カゴいっぱいにオミヤゲを買い込むので、レジで待たされることもしばしば。いーことだけどね。
渡部氏は、自著の最後をーー
「言葉は生き物のように変化する。がそれは同時に文化をつくり、権力をつくり、またわれわれ一人の生き方、考え方を左右する。
国と国との国交という大きなことでなくても、1つの言葉が人を傷つけることもある。
と思えば、人を勇気づけ明るくすこともできる。
何もかもがインターネットを通じて行なえるようになった今、だからこそ、『言葉力』『言葉の重要性』を考えてみる必要があるだろう。」
ーーとまとめている。(改行は読みやすくするため、勝ってに加えました)
やはり活字はいい。すぐに答える場がないから、ゆっくり自分なりに、内容を咀嚼できる。
ちなみに自分も好きな陰謀説。
でも、ユダヤ教など宗教的背景がわかってくると、陰謀でもなんでもなく、その文化だということが見えてくる。
911は、おかしいと思っているけど、それを思いつく、行動に移す根源には、古代から脈々と受け継がれている宗教的ダイナミズムがあるとも言える。
いま日本は、外交を見ると、中国、韓国に対して、政治家自ら、感情的になっていて恐ろしい。(福島原発のほうが、もっと怖いが、何もしない政治より、自主規制する世論はもっと怖い)
結局、宗教にかぎらず、みんなお互い様なのだから、欠点ばかりを、あげつらっていては、未来はないということだ。
そんなこんなで、もっと相手を知ること、相手の立場を理解することが、自戒を込めて、いまこそ必要だと思った今日このごろでした。
そんな甘ちゃんだから、中国、韓国につけあがらせるのだ、という声が聞こえてくるけどね。


写真は、あおひと君パフォーマンス。
TOKYO PERFORMING ARTS FESTIVAL Vol.5
音楽:志賀信夫
映像&撮影:坂田洋一
場所:中野ゼロ
2013年8月3日
http://tokyopaf.org/