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    • Contemporary Art 2.012展
      記事掲載
















  • 在りし日の日本
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    1986年ころの中国天安門広場。

    昨日、名護市長選で、基地移設反対を訴えた、稲嶺進前市長が19839票で、末松氏に4,000票差をつけ、再選した。

    脱原発を訴えている、さくらい南相馬前市長も、17123票の7,000票の得票差で勝利、再選を果たす。

    そして来月には、都知事選がある。どうなるか。

    また名護市長選では、札束がかなり舞ったようで、基地推進派は、原発誘致同様、原住民は金になびく、とインデアン嘘つかないと思っていたのだろうが、そうはイカの金○。(差別発言じゃないですよ!)

    さらに基地推進派が勝ったら、500億円あげるなんて、買収以外の何ものでもないと思うのだが。

    ところで昨年末、ある会で知り合った方に勧められた『在りし世の面影』(渡辺京二著 平凡社)を読んでいる。



    これが面白い。というか、気分が晴れて、清々しくなる。

    内容は、ざっくり言うと、150年くらい前の明治の開国前後、来日した外国人たちが日本について語ったアンソロジーだ。

    当時、かなり多くの商人、外交官、雇われ教師などが来ていたことにまず、驚かされた。

    明治初期、イギリスの女性がすでに、一人、馬で東北一周、旅していたり。

    とにかく、来日した外国人は日本人と日本文化を大絶賛。

    かつての日本人の気高く、誇り高き民だったことが、手に取るようにうかがい知れ、感動する。

    米国初代駐日領事タウンゼント・ハリスは、

    「富者も貧者もいない。これが恐らく人民の本当の幸福の姿というものだろう。私は時として、日本を開国して外国の影響を受けさせることが、果たしてこの人々の普遍的な幸福を増進する所以であるか、疑わしくなる」。(本書P121)

    だったらそのとき帰れよ、と言いたくなるけど。

    明治6年から44年まで日本にいたチャンバレンは、

    「貧乏人は存在するが、貧困なるものは存在しない。金持ちは高ぶらず、貧乏人は卑下しない。ほんものの平等精神、われわれはみな同じ人間だと心底信じる心が、社会の隅まで浸透しているのだ」(P127)と言わしめ、

    残念ながら、今は貧乏で心は貧困、格差社会。

    1866年イタリア海軍中佐ヴィットリオ・アルミニヨンは、

    「日本人の暮らしでは貧困が暗く悲惨的な形であらわになることはあまりない。人々は親切で進んで人を助けるから、飢えに苦しむのは、どんな階層にも属さず、名を知れず、世間の同情にも値しないような人間だけである」〜中略〜
    つまり、彼は、江戸時代の庶民の生活を満ち足りたものにしているのは、ある共同体に所属することによってもたらされる相互扶助であると言っているのだ。(P156)

    当時は、情報がなかったから、同化主義、排外主義的なことは少なかったのかもしれない。しかし、幕府はエタヒミン(元祖ヘイトスピーチ精神)を作り出し、かつ、村の掟に逆らえば、村八分とかがあったのも事実。

    しかし、とにかくみんな親切で屈託なく賢く、金がなくても誇りを持ち、家も人も、とても清潔だとベタ褒めだ。

    もちろん本の目的的に、いいところばかりを集めていることは、間引いて考える必要はあるかもしれない。

    続けて。

    「将軍や大名、それに上級武士階層は(庶民にとって)何ら羨むべき存在ではない」フィッセル(オランダ人)(P276)

    「なぜ主人があんなにも醜く、召使いがこれほど美しいのか」ギメ(パリのギメ美術館の創設者)(P277)

    彼らは口を揃え、漁師や船頭、馬丁(別当とも言った)、職人など、彼らの仕事に対する誇り、気高さ、そして鍛えられた体躯の美しさを誉めたたえる。

    また、あのお茶の水ニコライ堂を作ったニコライは、

    「民衆はおしなべて、この国の貧しさの責任は政府にあると、口をそろえて非難している。(中略)それでいてこの国には乞食の姿はほとんど見かけないし、どの都市でも夜毎、歓楽街は楽と踊りでにぎわいあふれている」

    (中略)日本の民衆は非常に恵まれた状態にあるのに政府に文句を言う、そしてそのような言い分が口にできるということが彼らが自主的であることの証拠だ、と言っているのだ。(P287)

    って今と同じじゃん!

    また、日米修好通商条約で来日したオリファントら一行が、長崎に入港するさい、サムライが船の出入りを監視していて、英艦を見ると、扇で後に戻るように合図した。しかしそれを無視し英艦は進むと、サムライは何事もなかったように済ました。それを見たオリファントは、

    「この男(役人)の振る舞いを見て、われわれはこののち日本の役人たちと一切の折衝を行なうに当たってのカギをつかんだ」。つまり彼らは断固たる態度で押せば折れるというのである。(P54)

    あっちゃ〜すでにそんな頃から、官僚、政治家の追随・従属体質がバレてたとは。

    TPPも日米同盟も辺野古の交渉も、日本政府という子供をもてあそぶようなもんだったんだ。

    ところで、どこでもいつでも、大人は遊びんでばかりで不真面目だ、と呆れ返った感想もある。

    現在でも、電車のなかや暇さえあれば、端末ゲームに夢中になる姿は、昔からの受け継がれた性分なのだ。

    だけども、その遊び精神とプライドに裏づけられたモノ作り精神が融合し、世界的になり、大きな金儲けにつながっているから、ある意味、スゴイじゃん。

    もちろん当時、政府は外国人に隠したこともいろいろあったらしい。

    たとえば道祖神(チンコの彫刻。豊穣の神)は、街の至る所に飾ってあった。それで政府はぜんぶ、撤去させたと言う。(これは本には登場しない情報です)

    本物のあおひと君も、日本じゃ出品も上演もできない、、、涙

    また、江戸後期、時代劇のように庶民が土下座するなんてなかったらしく、オイレンブルク使節団のベルクは、大名行列での平伏シーンは一度もみたことがなく、みな平然と仕事をしていた、という。

    スミス主教は、最初のお殿様と残り4、5人だけで、あとは立ち上がって眺めていたと、と目撃談を残している。(P288)

    まあ、銭形平次も水戸黄門も大岡越前もフィクションだし、そんもんだろ。

    さらに、外国人が、何かを手伝ってくれたり、助けたりしてくれた時に、お金を渡そうとすると、どんなに貧しそうでも、絶対、受け取らなかった、と驚いてもいる。

    数年前、イスタンブールでも同じような体験をした。

    安いレストランで、わずかばかりのチップを置いても、外まで追いかけて返しにきたし、乞食も見かけなかった。

    早朝、レストランの前には、必ず、無料で客に供されるパンが置いてある。それを誰も盗みはしないし、なんか江戸時代の日本に似ているかも。

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    ガラタ橋から眺めるイスタンブール市街

    今回、名護市でも500億円基金とか、ほんと短絡的だよね。悲しくなる。

    これから日本も集団的自衛権とかで、海外で、彼らとトラブルがあったりすると、金儲け戦争に巻き込まれ、アルカイーダや原理主義者と戦闘するようになる可能性だって十分、考えられる。

    昨年1月、アルジェリアで殺された7名の日揮の社員たちは、その犠牲者だ。合掌。

    とにかく、日本はメチャ美しい。

    自然と慈悲あふれた誇るべき国であり国民であり、今でも、当時とまったく変わらぬ、美しい心がたくさん残っているのだ。

    もったいない、助け合い、おもてなし、メンソーレ!

    しかし、裏を返せば、その後、日本は日清日露と、軍事国家に突き進んだ。

    そういう性格も合わせ持っていることも忘れてはならない。

    ということで、この本、とても内容がこく、前半部分をちょっと紹介しました。後半は回を改めて。


    ーーーーーーー


    サピエンス


    とにかく放射能まみれなのだ

    600万年まえに人間と猿がべつものになって

    20万年まえにサピエンスがサピエンスになって


    だって霊長類だよ。

    霊が長くなっているんだよ


    1万ベクレルのお札をにぎって

    風俗で背の高い女に射精して

    今じゃ3億匹も白濁した冷却水のなかにいるのかどうか?


    うんうん、リニアモーター列車は原発3基分だそうだ

    電気が足りないのだ

    だからオリンピックを中止にしたくないっていうことだ


    だったら100メートル10秒くらいでよろしいんじゃないかとも思うのだ


    春に桜が咲いて酒のんで

    シシカバブもクスクスもアボガドロ係数の比ではない今日この頃なのに

    電話線で知り合った新しい時代の

    友だちと話していると

    原発が大爆発してたらよかったのにって

    で、なにか?


    曲がった鉄砲玉のように宮沢賢治は太平洋を縦断し

    途中、海兵隊に救われた

    それが水玉模様の浮き輪だったのか、カヌ-だったのか、イワナの背中だったのか誰にもわからないが

    46分は幻想曲的クラッシックだ

    メンデルゾーンもスメタナも美しき青木戸ナウに魅せられて


    霊が長過ぎたかもしれないけど、みんなAFRICAから世界に散った

    放射能まみれなのだ

    サンゴも

    (了)2014.0119
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    支配欲
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    代々木公園。けっこうがんじがらめ。

    グーグルは、学習機能付きサーモスタット等を開発する「Nest」社を32億ドルで買収、個人の行動すべてを把握しようとしているらしい。

    参考サイト:http://p.tl/KhWl

    この会社、元アップル幹部で、iPodの発案者トニー・ファデル氏が設立。住宅設備機器の自動化を考えていて、いつどの部屋にいて座っているのか、寝ているのか、何人で部屋にいるのか、何時ないのか、そういった個人行動の全部がわかるそうで、もはやプライバシーはないのと同じ。

    もちろん自慰だってセックスだってケンカだってドラッグだって筒抜けだ。

    外に出れば、iPhoneでナビで居場所は知れて、SNSとかラインをやってたらもっと完璧。

    なぜならそこにビジネスチャンスがあるからだ、と言う。

    寒いと思えば、暖房が入り、コーヒーが飲みたいと思えば、コーヒーがわいて、おなかがすいたと思えば、冷凍食品が調理されて机に並ぶ。(こんな単純なことじゃないだろうけど)

    って楽しいかぁ?便利かぁ?よくわからん。

    病気で寝たきりだったり、体の不自由な人たちには恩恵はありそうだけど。

    結局、なんでも支配したいのだ。

    (しょせん、貧乏人の強がりかもしれないが)

    お金を手に入れて、それがもたらす快楽にも飽き、残った道は支配なのだ!

    その最終型が、軍隊と戦争に行き着くのは、よくわかる。

    万歳するかないね。

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    Ryts MONET個展 『sisters』
    期間:2月8日〜3月2日(月休)入場無料
    http://coexist-tokyo.com
    後援:イタリア文化会館、公益社団法人東京都歴史文化財団トーキョーワンダーサイト
    Reception-Party 2/8 18:00〜
    昨年、パフォーマーで出演した映像作品も上映します。今回のタイトル、「シスターズ」とは石巻市とイタリア・ローマの近郊のチビタヴェッキオ(Civitavecchio)市の姉妹都市にちなんでいる


    ーーーーーーーー


    伯母に捧げる(悔恨の詩)


    事務所で一人残業をしていたら

    クラブでナンパした女から会いたいと電話をもらって

    ああぁと答えて携帯を切った。

    順番を待っていたかのように事務所の電話がなって

    その丸いプラチックの奥から水鉄砲のように飛び出した

    母の甲高い声が鼻先をかすめて弾けた。


    おばちゃん死んじゃった・・・


    受話器にあいた無数の細かい穴の

    権力者の見栄で無駄死にした兵隊たちを弔う巨大な墓碑群に木霊(こだま)する

    金属色した亡霊がいたずらをしているのだと錯覚し

    僕は溶けた雲丹のように細い細い電線に吸い込まれていった。

    若くして二人の幼子を失くしたその伯母は

    死線をさまようがんにうち勝ち

    排尿障害に苦しみながらも夫に先立たれ

    ペットボトルを持てないほどのか弱い腕で

    母と一緒に住んでいたのだ。

    僕の母は父と死別し颯爽(さっそう)と新天地を求め走り出した。

    まだ若かった母は第二の人生が訪れたと一瞬のうちに光り輝き

    まだ小学生だった自分にそれはまぶしすぎ

    伯母のもとに送られたのだ。

    そして僕は白い器のなかで徐々に手足をひろげ背をのばす。

    伯母は甥のわがままにいつも笑顔でハイハイと答え

    文句ひとつ言わずに受け入れた。

    高校を卒業するとみんなと違う手足をみせるため

    ヨーロッパの小さな国に飛んでいく。

    そして異国の地を踏んだとたんあれほど厚かった自我の空虚が決壊し

    押し寄せる濁流を体全身で支えなければならなくなった。

    言葉も習慣も食べ物も犬の臭いもまったく違う

    孤独不安寂しさが扁平足な顔を踏みにじる。

    そんな僕に伯母は日をあけずに手紙をよこした。

    僕は日々の辛苦を少しでも和らげようと

    罵詈雑言を並べ立て乱暴に送り返すが

    そんなことにはおかまいなしに

    励ましの言葉が便せんから星砂のようにこぼれ落ち

    カレーやラーメンや好きだった雑誌を送ってくれるのだ。

    しばらくすると僕の体力と気力の焦げ目の面がうらがえり

    過去と日本がどんどん疎ましくなり

    それでも伯母は郵便配達人に化けたように間をおかず

    達筆なペン書きでふるさとにおこった事件や近所の変わった様子や

    たまに自分の短歌が地方紙に掲ったと切り抜きを送ってよこすのだ。

    そして5年もすぎたころ

    行く末の黄色い不安が血管のひだに廃油のようにからまって

    ・・・帰国を決める。


    空港から母と兄がはじめたという小さな会社に直行すると

    伯母もそこで待っていた。

    着くやいなや母はいつ言うかを決めていたイタコように

    伯父はがんで死んだと告げる。

    母は僕に心配を欠けぬよう知らせなかったと数珠玉をもみながら言葉をつなげ

    伯母はその横で昔から変わらない笑顔を浮かべぼやけていた。

    僕といえばそんな会話はほとんど聞こえず

    明日から生きる道のないことに天井がぐるぐる回り

    嘔吐をこらえるので精一杯なのだ。

    もう子供でも学生でもなかった僕は

    生存するに不可欠な社会のレールを大きく踏み外し

    軌道を乗りこなす固い四角い準備に思いが巡るほど賢くなかった。

    当然のように僕は一人暮らす伯母のもとに転がり込む。

    ただしそこは旅立ったときの家でなく共同トイレ風呂なし二間のアパートだ。

    4畳半にしつらえたこたつに二人落ち着くと

    伯母は僕にゆっくり時間をかけて

    伯父の死のあとに続いた辛酸を

    メラニン樹脂のテーブルの上にならべはじめる。

    葬儀での弔いの温かい言葉もつかの間に

    何十年も過ごした小さな借家の整理から

    いばらに光る舞台の幕は払われた。

    目一杯蓄えられた家財道具はすべて処分に回され

    自慢だった武者小路実篤からもらったハガキも海で拾った貝殻も

    布団も熊の置物も茶碗も皿もエプロンもみんなどこかに消えてった。

    どうやってそんな大事業をこなしたかは知る術もないが

    ねぎらいの祝宴などはあるはずもなく

    ダルマ落としの駒のごとく伯母は路頭に放り出される。

    とにかく友人知人とたずね歩き最後は安い旅館にたどりつき

    それで蓄えも尽きるころとうとう母のもとに駆け込んだのだ。

    甘やかされ育った気の強い末っ子の母

    厳しく育てられた従順な長女の伯母

    二人のソリはマシュマロで獅子脅しを奏でるように相いれない。

    それでも決して仕事が満帆ではない母は伯母を受け入れて

    会社の手伝いで日々の生き甲斐を与えてくれた。

    こたつを挟んで向かい合っていた伯母はそこまで話すと

    何かふと思い出したかのように体をうかした。

    安普請のアパートに1つだけあった箪笥の一番下の引き出しから

    濃い紫色のちりめんの風呂敷包みを取り出して

    固い結び目を解いていった。

    息をのむ。

    風呂敷の中身にすっかり殴打され

    その物質を表音文字に置き換えていいのか迷い戸惑い体が凍る。

    と感じただけでそのあいだは一瞬なのだ。

    僕の中学高校の卒業アルバム。

    伯母は雨露をしのぐため放浪したときもあったと語った。

    それまでにも数々の艱苦をくぐり抜け

    最後の仕上げの夫の死別でざっくり削り込まれたその体躯には

    どうみてもこの大きな包みはそぐわない。

    それにもまして伯母の楽しい思い出の品々はあふれるほどたくさんあったのだ。

    僕は一緒に住んでいたからそれらを知らないわけはない。

    不意打ちにしびれた唇はありがとうと倍音交え震え

    言葉にしようとするがままならない。

    だったら手にとって開いてみたらと耳鳴りもするが

    そんな勇気は異国を去るとき捨て去った。

    どこかで覚えた校章の浮き彫りされたアルバムが

    凛として眼前に迫ってきたのがあまりにも僕を圧倒したのだ。

    伯母はそんな僕の気持ちをまるで沖積世から決まっていたかのように

    ふたたび風呂敷で包み逆回転の映画のように

    好きなときに見なさいと狭い背中を蛍のように点滅させて

    同じところにゆっくり収めた。

    伯母はふたたびこたつに座り直すと

    何事もなかったように微笑みながらお茶を注いだ。


    それから月日が流れ母と兄の会社は人にだまされ倒産し

    兄は離婚し二人の子供は嫁が引き取り

    母は伯母を真似るがごとく知人を頼ってさすらうことに。

    それからさらに月日を重ね年老いてきた母と伯母は

    身を寄り添いやっと平安が訪れたかに思え

    何もしてやれなかった僕も安堵した。

    ただしポーズはいっときの気休めとうすうす気づいていたのだが

    案の定ときおり伯母から電話がかかってくるようになったのだ。

    伯母の語るありふれた会話のなかに隠したはずの嗚咽は抑えきれず

    母も伯母がいないときを見計らいまくしたてる愚痴の数々に相づちを打つ暇もなく

    ひたすら我欲に夢中になっていた僕はそんな関係が煩わしく

    忙しい忙しいとテレビのような呪文を唱え続けるしかなかったのだ。

    僕はいきなり後頭部から発射した脳みそのように

    人工的につくられた闇がよどんだ夜に飛び出して

    巨大な墓碑群の間を走りぬけ伯母のもとへと駆けつける。

    すでに大勢の警官たちが狭いアパートの色あせた畳を踏みならし

    ダンスパーティーのような騒がしさに目がくらみくるくると崩れ落ち・・・。


    ああ伯母よ。

    湯船のなかでやせ細ったしわくちゃな裸身をみんなにさらし

    鼻孔も半開きの口も湯にどっぷり浸し

    ほぐれた髪の毛は水面でゆらゆらゆれる。


    ああ伯母はなんて健気な人なのだ。

    つねに満面の笑みを絶やさず

    毎朝こうやって体操しているんだよと

    か細い腕を左右に振っては自慢した。


    あるとき自ら命を絶とうとアパートを飛び出してみても

    警察に連れられ戻ってきては何事もなかったように

    唯一の趣味の短歌をチラシの裏に記していた。


    僕はそんな伯母のやさしさに耐えきれずいつも逃げ回ってきたのだ。

    静かに死んでいった伯母はいまさら懺悔する僕を許してくれるだろうか。

    この身勝手な自分をはたして許してくれるのだろうか。

    何もしてあげられなかったこの僕をほんとうに許してくれるのだろうか。


    ああ伯母よ。

    あなたは生きることの感動を教えてくれた。

    ほんとうのやさしさを教えてくれた。

    勇気と強さを教えてくれた。


    ああ伯母よ。

    あなたほど耐えることを知った人間は他には見たことがありません。

    あなたほど気高く生きた人を他に見たことがありません。

    あなたほど素晴らしい人はこれからも一生会うことはないでしょう。


    おばちゃんほんとうにどうもありがとう。

    こらからは常世(とこよ)でゆっくりおやすみください。

    あなたほど現世(うつしよ)で一生懸命生きてきた人はいないのだから。

    (了)20140117
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    都知事選とリッツモネ
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    小山登美夫ギャラリーグループ展@TOLOT/heuristic SHINONOME


    ネットでは、都知事選で、宇都宮候補と細川候補の相打ちを非難する意見を耳にする。

    反原発だったら、どちらか一本にしぼれ、ということだろう。

    でも条件を満たすなら、立候補するのは個人の自由だ。

    各自、それぞれビジョンや政策を胸に抱いて、挑戦する。

    確かに票がわれてしまうこともあるかもしれない。

    でもそれを自分個人の願望で指摘したところで、ほんとうの民主主義はなりたたない。

    自分は多様性を望む。

    イヤなことはイヤだけど、我慢するしかない。

    種は多様性がなくなると滅亡する、とダーウィンも言っていた。

    自分はそういう状態になったことがないので、わからないが、

    心地よくて気に入ったものばかり、欲しいとき、欲しいモノがすべて手に入り、自分の思い通りになんでもうまくいったら、それはそれで幸せなのかもしれない。

    イヤ、絶対楽しいと思う、、、、汗

    知事選の前に、辺野古埋め立てに絡む、名護市長選がある。

    どうなるか!

    ところで、最近、英語の RELIEF(安心、安堵。動詞は RELIEVE)をよく聞くようになった。

    この単語、10数年前から、自分の創作のキーワードで使っていて(LOVE & RELIEF)、当時、ほとんど耳にしなかった記憶がある。

    キタキタキタ〜〜〜〜

    そろそろ自分の時代がやってキタ〜〜〜〜
         
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    モナーが崩れてる〜〜〜

    それにめげずに今年もぐぁんばろう ♬

    ところで先週、イタリア人で、ヴェネチア大学で教鞭をとる、リッツ・モネ氏が、個展のために来日。

    彼は、昨年、被災地石巻市でアートムービーを制作、自分はその作品にパフォーマーで出演した。

    撮影時のブログ
    その壹:http://superblue.kilo.jp/aohitokun/?eid=275
    その弐:http://superblue.kilo.jp/aohitokun/?eid=276

    今回、江東区のギャラリー・コエグジストトーキョーで個展を開催する。

    Ryts MONET個展 『sisters』
    期間:2月8日〜3月2日(月休)入場無料
    http://coexist-tokyo.com
    後援:イタリア文化会館、公益社団法人東京都歴史文化財団トーキョーワンダーサイト
    Reception-Party 2/8 18:00〜

    今回のタイトル、「シスターズ」とは石巻市とイタリア・ローマの近郊のチビタヴェッキオ(Civitavecchio)市の姉妹都市にちなんでいる。

    昨年、石巻に撮影に行ったとき、石巻日々新聞のショールームで知った、支倉常長率いる慶長遣欧使節が、チヴィタベッキオ市にたどりついたことにインスピレーションを得て制作した。

    あおひと君ではなく、しろひと君になって演じた映画やインスタレーション作品を展示するのでお時間があればぜひご覧ください!



    ーーー創作ーーー


    ポエジー


    区立図書館で借りた詩の本に

    ポエジーは音楽だって書いてあった

    レゲエ? トランス? アンビエント? ヒップホップ?

    僕だったらレゲエだな

    裏打ち系で、ンっググっンググっンググッググだったら最高だ

    それがポエジーだろ

    それともギャルソンを身にまとった

    指揮者のタクトに心踊るワーグナー?

    まあどっちでもいいけど

    ポエジーってそういうもんだろ


    (了)2014.0113



    殿堂入り


    3月11日が近い

    1年でその日が回ってくるのが不思議でたまらない

    あのおぞましい日がなんで1年たつとやってくるのだ

    いっそプロ野球選手のように

    永久欠番にしてカレンダーから取り去って

    永遠に殿堂入りさせることはできないのだろうか

    だってF1の作業は殿堂入りし

    もうなにをやっているのかわからない

    子どもたちの甲状腺のレントゲン写真も

    殿堂入りにしちゃうじゃないか

    だったらなんで3月11日は殿堂入りできないだろう


    (了)2014.0113



    金子みすゞ


    3月11日が近づくと

    なぜか金子みすゞの詩が読みたくなる

    金子みすゞのポエジーは純粋芸術

    だからそれを真似てみても決して原発はなくならない

    でも金子みすゞだったらなくすことができたかもしれない


    (了)2014.0113



    人間


    犬の嗅覚は人間の1億倍あるらしい

    ライオンは1週間ぶっ続けで1000発セックスするし

    深海ザメは1000万分の1ボルトまで察知する

    ノミは自分の体の150倍も高く飛ぶし

    クマムシは宇宙に行っても死なないことが証明された

    鳥たちは大空を縦横無尽に飛び回り

    クジラは南極北極ハワイとどこでもいける

    だからって原発でいくら強がってみてもねぇ、、、汗


    (了)2014.0113

    写真上
    小山登美夫ギャラリーグループ展@TOLOT/heuristic SHINONOME
    2014年1月11日(土)〜 3月1日(土)11:00 〜 19:00 入場無料
    休:日、月、祝日 
    東京都江東区東雲2-9-13 2F TOLOT/heuristic SHINONOME
    アーティスト:シュテファン・バルケンホール、ヴァルダ・カイヴァーノ、福永大介、工藤麻紀子、桑原正彦、桑久保徹、落合多武、大野智史、サイトウマコト、菅木志雄、杉戸洋、 リチャード・タトル   
    http://www.heuristic.com/tolot 
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    里山社会と欧米化
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    恒例の明治神宮初詣


    都知事選がはじまる。

    築地市場移転、カジノ、メトロ民営化、オリンピックと利権てんこもり。

    細川元首相が小泉と組んだけど、腰だめかぁ。(細川氏がいきなり福祉税導入でのたまわった名言。おおざっぱな見込みで行なうこと)

    ところで、玄米食をはじめた。

    以前から玄米食の知り合いも多く興味はあったが、めんどー臭かった。

    でもやっと玄米を購入、白米半々でスタートする。

    やってみれば、数時間、水おきするだけだからけっこう楽じゃん。

    ちなみに玄米と言えば、宮沢賢治の不朽の名作『雨ニモマケズ』。

     一日二玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ・・・

    それで、詩人・翻訳家のアーサー・ビナード氏が講演で面白いことを言っていた。

    いくらなんでも1日、玄米4合は食えねぇ~だろうって。多すぎて。

    (ちなみに当時、男性は5合くらい食っていたそうだ。もちろん農作業の重労働だから今とはくらべられないけど)

    それに当時は、0ベクレルだしね。

    つまり、宮沢賢治は決して、この詩で清貧な生き方や、その寒村の苦しさを言いたかったのでなくむしろ、贅沢な満ち足りた里山の生き方を詩っているのだ、と。

    それに味噌って遺伝子組み換え大豆でもないし、岩手県産の人糞肥料で栄養ぷりぷり、野菜だって有機栽培なんておよばないくらい旨いはず。

    また、詩のなかで、東奔西走し人を助けるが、それは当時の里山社会においては当然のことで、相互扶助、自分が困ったとき、助けてもらうためには必要だった、とも言う。

    たしかによく考えると、今思えば、贅沢な生活かもしれない。

    参考サイト【アーサー・ビナード講演会】
    http://iwj.co.jp/wj/open/archives/118376

    IMG_0434.jpg
    金だ金だ金だ!助け合いだ〜!

    それに共通した話で、産廃廃棄物で一時、悪名を馳せた瀬戸内海の香川県豊島(てしま)での住民運動だ。

    あそこの島民は、産廃物無毒化のための760億円の事業を勝ち取った。

    その運動は圧巻で、1000人の島民だけで県民100万人を説得したというのだ。

    まさに、そういった古き良き、里山文化の相互扶助精神がそのパワーをもたらしたと石井氏は語る。

    参考サイト【香川県豊島の産廃不法投棄事件の現実から】
    http://iwj.co.jp/wj/open/archives/117558

    とにかく日本の文化は、良きにつけ悪しきにつけ、相互扶助、助け合い、空気を読む、気使いなど、独自の文化で発展した。

    それで、だんだん里山文化がなくなると、個人の問題以外はすべてお上の責任に転嫁し、依存と要求が当たり前になってしまっている、とも石井氏は言う。

    つまり自分たちは、税金払ったり、不平不満も言わず、お上を助けているのだから、当然、お上は自分たちが困ったら、助けてくれるはず、という図式なんだろう。

    たとえば、中元、お歳暮もその文化の一端だった。

    有能セールスマンの武器、返報性のルールではないが、お互い困ったら助け合いましょう、その日頃の感謝の気持ちです。

    しかし、それはそれで面倒なことも多い。

    また排外主義、同化主義と表裏一体で、陰湿な差別や村八分も影に潜んでいる。

    ところで、現在、日本を同化しつつあるのは、欧米化のほうだ。

    自分の身は自分で守れ、要求は声に出して請求しろ。黙っていてもわからない。

    黙っているのは認めたことだ。後から文句は言うな。つまり自己責任。

    なんか、どっちもどっちだ。

    真ん中にうまいシステムを築けないだろうか、、、汗


    今、長編詩を書いてて、1編だけアップ。


    生きること


    生きること。

    それは「自分が」生きている

    ということに感動すること。

        (了)

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    昨年末の表参道ノイルミネーション。ビナード氏曰く、今年は全国どこでもイルミネーションだったそうで、石破幹事長の地元鳥取砂丘でもイルミネーションやっていたという。
    つまり電気をムダ使いしても大丈夫、という原発推進メッセージを組み込む電力会社と国の策略だ、と指摘する。まあ、暗くなった気分もアゲアゲにはなるけどね。
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    2014年に向けて
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    あけましておめでとうございます。

    みなさまのご多幸をお祈りいたします。

    この生活との闘いから脱したい今日この頃、勝ち馬に乗るしかない?! 

    この変人が勝ち馬にどうやって乗るのか、前途多難ですが、、、(汗)

    でも努力は惜しみません!

    今年もよろしくお願いいたします。

    まず、2014年になって思ったこと。

    なんで葉っぱってみなちゃんと同じように成長するのか?


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    植物には人間みたいに脳はない。

    でもちゃんと葉っぱは規則正しく生え、形も大きさもほとんど同じなる。

    DNAはタンパク質などを作るための分子の配分表であって、決して葉っぱの大きさや、生える位置や枝に何枚とかを決めるような情報は含まれていない。(人間も同じだけど)。

    光合成もすごい機能で、まだ謎なところも多いと言う。

    だいたい、光と水を使って、空気中の二酸化炭素から炭素だけを抽出して、炭水化物を作り出すっていうんだから、すごいよね、

    石油も原子力も要らないじゃん。

    とにかく不思議だ。熱帯に自生するランなんてアーティストビックリの蝶々を擬態した花びらもあって自然の造形美に感嘆するしかない。

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    まあ、ブログにも書いたけど、その秘密を解くカギが、ルパード・シェルドレイクの形態形成場の仮説っていうやつだ。

    この次元がマトリックス(鋳型)になって、その型に従ってこの次元は作られ続けている、というのだ。

    ある新物理学の仮説では、10のマイナス33乗センチの世界では、毎秒10のマイナス43秒くらいの間に空間が、ボコボコ生まれているというから、、、、

    つまり真空とか空間とか次元は、最初からあるんじゃなくて、発生するんだという。

    だから時間も生まれる。

    それで、その新しく生まれる次元は前の空間をなぞって発生するから、だいたい同じような世界が続いている。

    だから葉っぱも人間の姿もそれほど突飛にならないで、保たれるってことらしい。


    ってなことが気になってしまうで。

    やっぱり前途多難だ。。。汗


        ーーーーーーーーーーーー



    絶滅危惧種



    人間は絶滅危惧種になるかもしれない。

    自然界をみると何千万年生き続けている種はけっこういる。

    クジラは5千万年、カブトガニなんて2億年以上だ。

    それにくらべて人間はサルと分かれて500万年くらい、突然、賢くなって1万年もたってない。

    そんな人間はあと、数万年、数十万年、生き続けていけると思うか。

    ぶっちゃけな話、ありえないだろ?!

         (了)


    人間



    人間が他の生物と一番違うところ。

    それは、手を器用に使うことでも、二歩足で歩くことでも、話すことでもない。

    それはないことをあると思えること。

    あったことを覚えていること。

    将来を考えられること。

    それらが人間が他の生物と一番違う、すばらしいところ。

    だから人間だけが、生を謳歌し繁栄しここまで長生きできた。


    人間が他の生物と違って一番不幸なところ。

    それはないことをあると思うこと。

    あったことを覚えてしまうこと。

    将来を考えてしまうこと。

    だから人間だけが、他人を殺すし絶望もする。


    他の生物たちは、絶望もないし、ムダに殺しもしない。

    なぜなら今しかないから。

    明日どうなるとか、去年はどうだったとか考えないから。

    今しかないから幸せだけしか残っていない。


         (了)



    お金持ちと貧乏人


    お金持ちは貧乏人の生活の苦しさはわからない。

    貧乏人はお金持ちの楽しさを知るよしもない。

    お金持ちは貧乏人の飢えの辛さはわからない。

    貧乏人はお金持ちの優越感を知るよしもない。

    お金持ちは貧乏人の自由さはわからない。

    貧乏人はお金持ちの退屈さのいら立ちは知るよしもない。

    お金持ちは貧乏人がなんとか1日を無事に終えることのできた感謝の気持ちはわからない。

    貧乏人はお金持ちの疑心暗鬼に耐えた1日の疲れを知るよしもない。

    お金持ちは貧乏人の差別される惨めさはわからない。

    貧乏人はお金持ちの他人を信用できない寂しさは知るよしもない。

    お金持ちは貧乏人が受ける小さな親切のあたたかさはわからない。

    貧乏人はお金持ちが貧乏になることへの恐怖心を知るよしもない。

    お金持ちは貧乏人のピュアなまぶしい感動はわからない。

    貧乏人はお金持ちのほんとうの自分が無視されている空しさを知るよしもない。

    お金持ちは貧乏人がいるから自分が金持ちだということがわからない。

    貧乏人はお金持ちをねたむ心が貧乏の原因だということを知るよしもない。


           (了)

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    明治神宮のハシにて。
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