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    • Contemporary Art 2.012展
      記事掲載
















  • アースプラスギャラリーと森美術館を見て
    今回は、アートネタです。

    まず、江東区木場にあるアースプラス・ギャラリー「ア・ワールド・ピクチュア」展。

    本展覧会キューレター辻憲行氏は、「世界のもっているアイロニカル(意味の両義性)な面を提示した」と説明する。

    出品アーティストは
    チャン・ヨンヘ重工業(映像)、chloma(ファッション)、今井新、藤城嘘、hatra+カガミリユスケ(ファッション)、梅沢和木、チバガク、ショーン・スナイダー(映像)、古郷卓司(映像)

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    こたつカバーとテーブルは、hatra+カガミリユスケの作品。作品説明をする辻氏(奥)と今井新、藤城嘘、チバガク各氏
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    「ア・ワールド・ピクチュア」展
    開催日時:10月12日~11月3日
    11:00~19:00(月休)入場無料
    http://earth-plus.net/
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    各作家は、テーマとして、政治性、福島原発、ネット社会、オタク文化などを取り上げ、表現行為のなかに、肯定&否定的なアンビバレンツ(二律背反)なメッセージを、うまく埋め込んでいる。

    詳細は、本物を見てもらうのが、一番いいので書かないけど、それぞれ社会批判を含ませながらも、小気味よい爽快感があった。

    20世紀になって、科学技術の飛躍的な発展、それにともなった情報のもつ価値の増大で、現実や真実への信頼が揺らぎはじめた。

    それは21世紀になって、たとえば911やジャスミン革命、はては311F1など見てもわかるように、イメージ(虚構)が現実を追い越してしまった。

    言い方を変えると、モニターやブラウザーに映し出される情報やイメージが、信頼性を得て、世の中の現実を作り出すようになってしまった。

    現実や真実は、あくまでも自分が知っている世界だけに存在する。

    それが手の届く範囲内から、手に負えない世界までも含んでしまうから、やっかいなのだ。

    本当に、真実なのか? 虚構なのか? それとも電子雲のかたまり(幻)なのか?

    ますます人間は、プラスティックな人工食材を流し込みながら、せっせと有象無象な膨大な情報を、取捨選択することで、ほとんどの人生を費やすようになった。

    それが続いた我々は、無意識に、肉体だけが人生ではなく、バーチャル人生が、虚構空間の中につくられ、そこで生きようと、そこに生きる道を探ろうと、模索しはじめたとも思える。

    そこに足りないのは、肉体感覚だけなのだ。

    次に森美術館の「六本木クロッシング2013 ーアウトオブダウト」を見る。

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    上:柳幸典氏作品。砂絵の国旗のなかにアリ飼育し巣の痕跡を残した。自分もとても好きな作品。
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    森ミュージアム(六本木ヒルズ53階)
    「六本木クロッシング2013」展
    10:00~22:00(火17:00まで)無休・有料
    http://www.mori.art.museum
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    なぜか、赤瀬川源平や中村宏、菅木志雄の作品や、柳幸典の初期のアリ国旗の作品もあった。

    その他は若手作家で、90年代から流行ったリレーショナルアート(関連性芸術)的なアプローチの作品が多かった。というより、それが本展覧会へのキューレションの意図なのだろう。

    巷のアート巡りで出会うのは、リレーショナルアート系(意味漬けアート)と、カワイイアート(アニマン・イラスト)に分かれる。

    アースプラスの展示も共通すると思ったのは、文脈にこだわりのある、作品が多くなったこと。

    現代美術は、よくいわれるように、最初に文脈がありき、という常識が、やっと、作家や運営サイドに浸透してきた、ということなのかもしれない。

    だから、それぞれの作品は解説なり、背景がわからないと面白みも半減する。

    それら作品の意図がわかると、とても面白いし、よく考えたな〜と感心したりもする。

    MLBや、欧州プロサッカーで毎年、活躍する選手がいるように、もし、アートに世界レベルがあったとしたら、ひけをとらないハイクオリティな作品も増えたと思う。

    でも、美術館から外へ出ると、来たときと変わらない、ぶわ~と背景放射がうず巻く大都市空間が、覆いかぶさってくる。

    ところで、面白い作品は増えたが、感動する作品が増えた、とは決して思えない。むしろ、訳の分からない、でも気になって仕方ない作品は、減ったと思う。

    面白いのもいいが、一発芸的なのが多く(コンセプトさえ同じ場合も多い)、残念ながら、それらの作品からは、作家の心の奥底まで、ズカズカと立ち入って(すでに作品で、うかがい知れてしまう)、エナジーチャージする気には、なかなかならない。

    やっぱり現代美術の最終目的は、感動というエネルギーの量子交換だ。ボソン粒子のような何か、第5の場がある作品に飢えてしまうのだ。

    それが以前から言っている希望であり、生きる方向を決め、生のエネルギーを循環させてもくれる。

    長生きして思うのは、人間には、希望がぜったい必要、ということだ。

    そして、その希望は、感動によって充填される。

    ところで、自分も目先の文脈ばかりに囚われていると思う。反省、、、
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    柄谷行人氏講演会ーイソノミア(無支配)
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    世田谷神社の土俵。消費税増税、TPP、秘密保護法ドスコイ!!てはわけにはいかない日本

    金曜夜は、友人に誘われ、国際縄文学協会主催の柄谷行人氏講演会「エーゲ海沿岸都市イオニアにおけるイソノミア(無支配)という思想」を聞く。
    国際縄文学協会http://www.jomon.or.jp

    なんと!平野貞夫氏が協会理事で、「柄谷氏の説くイソノミア(無支配)思想から日本一新運動が生まれた」と挨拶。ちとびっくり、、、汗

    哲学者柄谷行人氏にイソノミアと、なんか難しそ〜ほとんど外国語みたいだ。

    なのでポイントだけ書いてみるーー

    古代ギリシャ文明のイオニア地方とは、現在のトルコ西沿岸をさし、紀元前8世紀以降、移民たちによって栄え、トロイや、ミレトス、エペソスなどポリス(都市)がたくさんでき、隆盛を極め、ターレス、アナクシマンドロス、ヘラクレイトスなどなど自然哲学者も多く輩出した。

    そしてそれらポリスは、平等と自由が両立した、イソノミア(無支配)社会を作り上げていた。(柄谷行人著『哲学の起源』に詳しい)

    なぜかというと、移民たちが移ってきたとき、大土地所有者はいなかった。手工業交易主体で、成り立ち、そのための労働や搾取もうまれず、人を管理しようとすると、使役人は立ち去ってしまうから、封建的な大規模な産業は、成り立たなかった。その社会形態は、18世紀のアメリカ東海岸のタウンにも、似ている、と語る。

    また、古代人(縄文人も含め)の中には、国を建設し発展をする機会は、多くあったが、自由と平等を守るため、あえて狩猟採集民族たちは、それを拒んだのではないか、とも述べ、ウ〜ん、面白い!

    我々は、成長や発展を望んで、自由と平等を捨てたのだ。でも、結局、自由も平等もない世界になりそうだ。

    ところで、岩上安身氏の旭川博物館の瀬川拓郎氏とのインタビューで、アイヌ人たちは、和人(日本人)との交易主体で、かなり裕福、かつ平和で自由な狩猟採取型社会を築いていた。そして国なども作らなかった。なぜかというと、常に移動していたから作れなかった、と語っていた。どこか、イソノミアと共通する部分もありそうだ。
    参考サイト:http://iwj.co.jp/wj/open/archives/102450

    また、集団的農耕や牧畜は、都市で産まれたシステムだ。なぜなら、交易の中心(都市)が発生し、そこで情報を得た者が、周辺で始めたからだ、ともいう。

    などと柄谷氏は、イソノミア(無支配)社会を、遊動民(遊牧民など移動しながら生活する人々)文化を、柳田国男が論じた山人(追い立てられた縄文人)に、からめて、持論を展開した。

    ポストモダニズムでブームになった、ドゥルーズなどのノマディズムは、無国籍、遊牧民等で権威に頼らない、否定する思想だった。

    それはいま、国際企業など国境を越えた経済活動の支柱的思想に、変形したという話も面白い。

    コカコーラ、ユニクロ、アップル、モンサントなどはノマディズム的集団なのだ。遊牧民というより、パイレーツ(海賊)と言った方が、合っているかな。

    また武士も本来、芸能人の一種だった。遊動民の一形態で、のちに権力者に雇われ、サムライとなっていった、とも語った。

    とても専門的で難しいので、覚えていて面白かったポイントだけを書き出しました。

    でも一番、感動的だったのは、柄谷氏の熱く語るその姿だったですネ! 

    (参考『文学界』2013年10月号)
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    秘密保護法成立って、、、
    注意:不謹慎な内容かもしれません。前もって忠告しお詫び申し上げます。

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    上写真:中島由夫アトリエにて。

    清々しい青空が広がり、秋風がとても心地よい。

    いや〜感謝感謝!!ありがとうと叫びたい!

    それでも生まれてきた以上、幸せになりたい!

    という自分は、十分に幸せ以上、天国未満と言ってもいいと思う、マジで。

    問題は、他と比べるからだ。

    ヒルティというスイスの法学者・哲学者は、

    人は、自分や身近に起こること以外は、気にしない方がいい、と言った。

    だから、ネットで押し寄せてくる情報にも、あまり深入りしないようには心がけている。

    とは言っても、将来、身近な問題になることも、紛れ込んでいるから、ちとやっかいだ。

    そのひとつが、秘密保護法案

    「公明、秘密保護法最終案を了承 今国会成立の可能性」だそうだ。
    引用:http://p.tl/ne2h

    どういう法律かと言うと、国防、外交、特定有害活動防止、テロ防止に関する機密だ。それを漏らした国家公務員「ら」を処罰する。
    参考:http://p.tl/Eaor

    それで、先月行なったパブコメでは、8割弱が反対したにもかかわらず、押し進めようとしている。

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    中日新聞9/27朝刊記事。
    町村議員「組織的にコメントする人々がいたと推測しないと理解できない」って、組織=反体制派ってことですか。怖い思想だ。

    まず、オリンピックがあるから、まず福島原発関連は、秘密にしそうだが、

    これは国際的な監視もあるし、事実として放射線を測定できたり、異常があらわれるから隠し通すことは難しい。

    しかし、集団的自衛権、増税、改憲、原発再稼働なんて秘密扱いにすれば、準備は簡単に進められるだろう。(国防関連だ、すべて)

    国民が知るころには、すでに可決寸前で反対しようも時間もない。

    あまり悲観的になっても、この素晴らしい一日が、ブラックホール化するので考えたくもないけど、、、大汗

    この法律が可決したら、たとえば、秘密保護法に指定された、自衛隊の装備に対して、担当部署の公務員、設計デザイン会社、製造会社、部品納入企業、それを運ぶ流通業者のすべての人たちに守秘義務が課せられる。

    こんな状態なら、日本の大企業のほとんどは、関係してしまい、政府系と、それに関係ない人々が、福島のように分断されるのだ。

    これじゃ社会全体が、疑心暗鬼な集団になって、和をもって尊しなんて、成り立たなくなる。

    そして、そこに、ススっと入り込むTPPだ!

    ほんとによくできたシナリオだ。

    これから、放射能か、ストレスか、輸入作物の遺伝子組替えか、原因不明でガンや病気(精神性疾患含む)がめちゃ増え、医療保険もアメリカ並みになるだろうから、治療も受けられない人が増えていく。(死んでいく)

    友達にも、ネットにも、仕事のことは話せなくなるし、よくいう自主規制でがんじがらめ。

    戦前状態。男はだまって自主規制。

    仕方ないね、それを望む国民が多いのだから。

    これから青春や、人生を満喫しようとする方々は、自由がなくて大変だ、と自分の人生を振り返って思うけど、

    あまり悲観的にならず、他と比べなきゃそれはそれで、幸せには暮らせるのだろう。

    あと20年くらい生きていられたら、どんな日本に変わっているか楽しみ!

    このブログが、そのときも読めたら面白いけど、バックアップとっておくと捕まるかもしれないかもね。

    秘密保護法案:検討過程「真っ黒塗り」 情報公開請求に
    参考:http://p.tl/t4GF

    追伸:皆様、ジャーナリスト岩上安身氏のIWJが危機に瀕しております。岩上さんのような活動がないと、大手マスコミだけでは、まったく真実が伝わりません。メールの一部を転載しますので、よろしくお願いします!(自分もお仕事もらっていて生活が、、、汗)

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     IWJしか報じていない報道、テーマもずいぶんあり、配信規模の縮小は忸怩たる思いですが、蓄えが底を尽き、手から口という状態になった今、一刻の猶予もありません。収支が改善されるまでは、2割〜3割の配信規模の縮小はやむを得ないと思っています。

     ここで皆様にもう一度お願いです。

     私自身をはじめ、スタッフ一同、もう一度初心に帰り、気を引き締めて努力し続けていきたいと思っております。

     市民に直接支えられるメディアであるIWJには、会員・サポーターの皆様のご支援が欠かせません。どうか、IWJへ寄付・カンパによるご支援もお願いします。仮に収入が増えれば、その分は活動費・人件費に回し、配信規模の回復、そしてさらなる拡大とコンテンツの充実に振り向けたいと思います。どうぞご支援をよろしくお願いします。

     寄付・カンパの口座はこちらです。
    http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

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    インディペンデント・ウエッブ・ジャーナル http://iwj.co.jp/

    岩上安身 拝
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    美学校と松澤宥と版画工房サミット
    先週は、いくつかの会合に、直りかけの肉離れの足を引きずりながら、顔をだした。

    ある会合で、美学校一期生、二期生出身の作家の方々とお話したなかで、

    エネルギーと芸術の関連性とで、とても意見があった。

    その源泉は、美学校の松澤宥さんの授業にあったらしく、そのときの様子を語ってくれた。

    松澤先生の授業では、超常現象や念力などの体験をやったりしたと言い、シェルドレイクの「世界を変える7つの実験」を先取りしたような印象だ。

    まさに、シェルドレイクの形成形態場の仮説のように、ロンドンと東京で、思想家の波長が、共鳴しているとも思わせる。(松澤氏の実験の方がじゃっかん早いと思う)

    新宿百人町のギャラリースペース&バーの、BAR BUENAを経営されている方もいて、そこに移って、ふたたびアート談義に盛り上がった。

    ある意味、百人町というこの場所も、メチャ縁があるのだが、あんまりこじつけるのも、シラけるので省略。

    とてもいいお店です!ただ表看板がないので、要場所確認。
    http://bar-buena.com

    土曜は、小学校の友人のご子息から案内をもらった実験的展示会をみる。

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    上:会場風景

    彼は、早稲田大学石山修武教室で建築を学ぶ院生で、「飾りのついた家」組合という組織を立ち上げ、運営している。
    http://p.tl/BKCh

    今回「鳥とゲーテと具体派」とタイトルされ、場所は、千歳烏山の路地を使って展示していた。作品もちゃんと売れてました。すばらしい!

    そして、そのチャリで、四谷アートコンプレックス『版画工房サミット』に流れた。

    これは、現代美術を扱う版画工房をメインにした展覧会とシンポジウムだ。

    10月18日(金)まで。11時〜20時(最終日5時まで)。入場無料。
    http://www.gallerycomplex.com/hanga2013

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    版画工房サミット・トークショー会場風景。右の大きなリトグラフは、イタヅリトグラフィック制作のオージュン氏作品。

    イタヅリトグラフィックの板津氏、キドプレスの木戸氏、エディションワークスの加山氏、オージュンさんなど知り合いが多くかかわっている。

    ちなみに自分は板津さんと木戸さんの工房で作品を制作した。(展示はされてません)

    パーティで、シンポジウムに出席されていた、芸大准教授三井田氏とお話させてもらったら、自分の版画を、キドプレスで買ってくれていて、びっくり!(少し自慢げ)

    こういうの、うれしいっすよね〜。

    でも、アートコンプレックス2階ギャラリーの展示でも、赤丸連発。ってかスゴイ売れ行き、、、大汗

    最近、アート売れてるね。

    アベノミクスのせいとは思いたくないけど、、、小汗

    また、360°GRAPHICSの伊丹裕氏ともお話ししたら、美学校で松澤宥さんが始めた『世界蜂起計画』を引き継いだプロジェクトをされていて、またまたビックリマンシール!先日お会いした方々とも、もろリンクした。

    引き寄せるね〜〜〜。

    あとは、ロト6だけだぜぇ、、、超爆ウルトラ汗

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    Shine Blue! IV/ Ethcing/ ed.15/Published by Kido Press Ltd.
    www.kidopress.com
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    モノの本質物語 ー その参
    先日、自分と同じような疑問をもった先輩美術家にお会いして、いい作品からは、生きる勇気が得られる、エネルギーを得られるから、絶対、必要だ、と話が盛り上がった。

    その方は、以前、医療関係の仕事をされていて、アメリカでは、アートの医療効果を期待したアートセラピーが、真剣に取り組みがなされていると言い、アメリカの病院など医療施設では、つねに現代アートの作品を欲しているのだそうだ。

    しかし、日本では現代美術は、まだまだまだまだまだだだろう。

    日本人はモノの価値を、モノとして存在したものにしか、見出せない。見えない無形なモノに金を払うということは考えられない。

    なんでだろう〜なんでだろう〜なんで、なんでだろう〜♬

    テレ東の長寿番組、お宝探偵団で、焼き物に100万円つくと、おおっと会場は盛り上がるけど、草間弥生や杉本博司や奈良美智で、しょっちゅう1億円とか5000万円とか、評価されたら、番組なりたたないよなぁ〜それはそれでやってほしいけど。

    骨董品的価値と、哲学的な現代美術の価値は、別モノです。

    ということで、前回の続き。

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    最近のだだかんさん、ご健勝です!すばらしいことです。撮影:小坂真夕氏

    ◆詩は究極の抽象性で真実を語る

    アルフレッド・ノース・ホワイトヘッドという(科学)哲学者は、この宇宙にモノという存在はない、出来事しかない、と言う。

    つまり、素粒子からすべて動いていて、情報を交換しあっている。

    例えば皮膚と空間でも、ほんのわずかに原子や素粒子を放出し混ざり合っている。

    そうやって、この世界は、つねに変化し続ける存在だ、という。(もちろん彼の説く世界はもっと複雑で難解です)

    そんな世界も、今までは、生きる上ではまったく無視してよかった話だったが、放射能などを考えると、もう無視できない時代になった。

    ところで、そのホワイトヘッドは、詩について、言葉と言う、まったく抽象的な道具でもって、真の存在をあぶり出すことに、とても注目している。

    その部分を、とてもわかりやすく読み解いた中村昇氏の著作から引用する。(『ホワイトヘッドの哲学』中村昇著 講談社)





    ーー詩は、それ自体とても抽象的な(<そのもの>から離れた)ことばという道具を使いながら、<具体そのもの>を浮かびあがらせたときに成功する矛盾した芸術だ。つまり、対象である具体そのものを活写するために手にしている道具は、最も具体から離れた抽象そのものだということである。実際やっていることと、その手段とが、原理的に齟齬(そご)をきたしている芸術だといえるだろう。ーー(P30)

    ニーチェは、言葉で、哲学の求める本質は、言い表すことは決してできないから、ツゥラトストラを使って、詩で本質を語らせようと、試みた。

    ヴィトゲンシュタインは、言葉で語ることのできないものは、人間にとっては、存在しないことと同じだから、それについて語ることも存在しないことだ、と沈黙した。

    ◆感動はエネルギー体のときの思い出

    ところで、芸術は、詩のみならず、絵も音楽も同じだ。

    音という振動、色という電磁波の周波数という抽象的な現象で、モノの本質の、リア充を作り出すんだから。

    なんでだろう~なんでだろう~なんで、なんでだろう~♬

    たとえば、コマーシャルでも有名な、あの金子みすずや、宮沢賢治、芭蕉や啄木の詩歌など、まさにわずかの言葉で、壮大な宇宙を眼前に拡げてみせる。

    金子みすゞで有名な詩

    こだまでしょうか

    「遊ぼう」っていうと
    「遊ぼう」っていう。

    「馬鹿」っていうと
    「馬鹿」っていう。

    「もう遊ばない」っていうと
    「遊ばない」っていう。

    そうして、あとで
    さみしくなって、

    「ごめんね」っていうと
    「ごめんね」っていう。

    こだまでしょうか、
    いいえ、誰でも。

    参考サイト:http://p.tl/yz55

    石川啄木の有名な句。

    はたらけど はたらけど猶 わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る

    大陽線が 金運線が また長くなった、と今日も ぢつと手を見る

                             (ほるもん)

    感動するなぁ、、、涙

    さて自分が、いくら広大な世界や宇宙の広がりが感じたとしても、今まで経験したことも、これから経験することも一生ありえない。

    でも、自分の感覚には、そういう実感が感じられるから、とても不思議だ。

    何とも言いがたい懐かしさをともなって、すっごく心地よい何とも言えないリア充が気持ちいっぱいに広がるのを。

    それが感動だ。エナ充(エネルギー充填)だ!

    では、感動とは、自分が人間以外のエネルギー体のときの何かの記憶や共通項だったら、と考えたらどうだろうか?

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    最近、表参道にオープンした、フライングタイガーというデンマーク・コペンハーゲンの雑貨屋さん。元アッペティートがあったところで、ロイホはアフタヌーンティーに。ほんと変わり身の速い東京です。
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