一昨日の朝、BSNHKでチベット潜入取材を放送していた。オーストラリアのジャーナリストが、チベットのある地方都市へ入って、街の様子を隠しカメラで撮影、また市民にインタビューを試みていた。
現在、世界一閉ざされている地域とも言われているチベット自治区では、中国政府による弾圧、民族浄化があまりにも激しく、そのためチベット僧たちの抗議の焼身自殺がとても増えているのだそうだ。この10月には10人が行った、と言う。首つりじゃない。自ら体に火をつける死に方だ。そして年間40人近くが、その死を選んでいるのだそうだ。
なぜなら、彼らにとって中国政府に抗議ができる唯一の手段が焼身自殺なのだ。抗議=逮捕=死刑。なんと3人のチベット人が集まったら、抗議集会と見なされ逮捕で即、死刑。それがいま中国政府がとっているチベット政策だという。また、優秀なチベット人は洗脳し官僚などに優遇したり、また漢民族との積極的な混血化も行っている。
当然、中国のほとんどの国民は知らないと思う。もちろんネット規制もかなり厳しい。西のシリアでも反政府軍によるアサド政府軍兵士の死刑執行ビデオが、国連で問題になっている。国連は反政府側を支援しているからなおさらだ。
こういうことを報道するのがジャーナリズムの真の姿だ。おそらくオーストラリアのジャーナリストは命の危険を承知の上で潜入したのだろう。そして、それを日本の国営放送はちゃんと報道した。
やれば出来るじゃないか!国営放送! では、なぜ、日本のことを、命の危険なんてないのに(イヤ、いた!りそな問題だっけ?自分でケツにバイブぶち込んで首しめるオナニー中の事故死扱いになった記者がいた。)、せいぜい出世から数年、はずされるだけなのに、ちゃんと公平な報道が出来ないのだろうか。もちろん、当人にとっては、生活があり家族があり、ましてプライドがすごくある恥の文化人類だから、対岸から偉そうなことは言えないことは承知しています。ほんと冷蔵庫がないとツライ!(前回参照)
それとも、わざと中国は、ジャーナリストを入国させ、海外報道機関に情報を流させたのだろうか? ま、ま、まさか石原某を喜ばすためじゃないだろうな?!
そこまでうがった見方はできないし、したくない。こう考えたくなるのは、あまりにも偏向報道ばかりしてきたマスメディアのせいで、報道をまともに信じなくなった結果だ。リバースオオカミ少年(逆オオカミ少年)になってしまったのだ。
ところでシリアもチベットも戦争状態。
なぜ、戦争はなくならない?!なぜ人は、戦争をしなくてはならないのか?!
国や大義、正義のためと説明はできるだろうし、今までたくさんの正当な議論もされてきた。でもそれは建て前にすぎないと思う。一対一の戦いだったらまだ許せる。親のため、息子、娘のため、妻のため、友人のため。でも戦争はそうではない。国=家族と言えるかもしれないが、アリのコロニーじゃあるまいし。
戦争が、今自分が抱えている謎で、もっとも忌むべきもののひとつなのだ。いくら哲学を勉強したところで、いくら敬虔深い信者になろうとも、戦争がなくなる道筋はみえそうもない。
ここで話がちょっと脇道にそれるが、漠然と理解している、というより自分が都合よく受け取っている考え方に現象学という哲学がある。ヘーゲル、ハイデカー、フッサールなどに引き継がれ発展した世界観で、難しいことは言えないが、つまり世界は自分が作り出しているという考え方だ。
もちろん彼らの論理は難しすぎてわからない。いろいろ入門書とか解説書をかいつまんで読んで、漠然と見えてきた、あくまで勝手な解釈だから、タワゴトと思ってください。
つまり、自分の知らないことは存在しない、のだ。当たり前って言えば当たり前だけど。
普通、人間は、この世には親がいて自分は母親から生まれて、自然があって星や宇宙があって、それらはすでに、自分が生まれる前から、ちゃんと存在していて、この宇宙は137億年前にビックバンからできた、などなどと誰もが共通した常識、知識だと思っている。
でも現象学的に言うと、それは自分が作り出している世界で、究極を言えば、世界には自分一人しかいない。というかそう思っている意識がひとつしかない、と言うことなのだ。
だから、少し飛躍させると、引き寄せの法則のように、自分が望むとおりに世界も未来もある、お金持ちになりたければそう意識を持っていけば、お金持ちの世界が作り出せる、と言うことなのだ。まさに現代の錬金術師。
それにちょっと似た、とても示唆にとんだ考え方を、安富歩東京大学東洋文化研究所教授が、岩上氏との対談で語っていた。
【参考サイト】安冨歩先生の授業:
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/19659
他の岩上氏のチン入東大授業の番組。かつて殺された民主党議員故石井紘基の娘さんで現在、国際評論家として活躍されている石井ターニャさんもゲスト出演している、美人です!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/22540
素粒子、原子、分子、物質、細胞、人間、宇宙とすべてが引き合っている。原子の回りに電子が引きつけられ回っている、その分子は集まって酸素になったり水素になったりしている。なぜ、恣意的にそれらは引き合って物質を形成するのか? 人間も自然も宇宙すべて同様、その引き合うという力?その力はいったい、何か?
安富教授はカオス理論から、そのことを導き出しているようだったが、たとえば水はH2O、2個の水素分子と一個の酸素分子だけど、なせそれらは引き合って、水分子になったのか? 安富教授はそれは渦をまいてどんどん引き寄せ合うというようなことを仰られていた。
その引き合う力は、友だち同士ではないし、家族でもない。それは偶然としか言えない。自然界にたとえれば、原子核のなかには陽子と中性が、そのまわりには電子が、原子が引き合って分子が、分子が引き合って元素が、元素が引き合って物質や物体になる。
そしてあるものは、ペプチド、アミノ酸、タンパク質、細胞、筋肉、骨、内臓、脳、人間、そしてあおひと君になり、夜遊びする仲間たちになり、渋谷区、東京都、日本には税金を払いパスポートももらって、地球のどこかに旅をして、空を見上げれば真っ赤な太陽が輝き、太陽系、銀河系、宇宙、?になっている。そうやって、ぜんぶが連なっている。
安富教授は、それがひとつの大きな渦で連鎖している、と言う。
それを自分は、その渦のかわりに「
愛」の力で引き合っている、と思っているのだ。そう、
愛だよ愛!
そして、その愛にはいろんな愛がある。そして、どの「愛」も愛なのだ。つまり民主党もヤクルトも読売新聞もアルカイーダも愛のちからで集まって出来た。反原発も原発推進も、それこそ、両親も親せきも友人もフェイスブックフレンズも、渋谷区民も国も地球もネコもシャクシも。
そしてその見える世界を横軸だとすると、縦軸は時間になって、それも同様、愛の力で連鎖する。親、祖父、曾祖父、5代目前、縄文人、モンゴリアン、原始人、猿人、ほ乳類、両生類、細菌、単細胞、、、、もちろん、明日も1年後も100年後も1億年後も!
でも、その愛という引き合う力が、波動なのかリズムなのか、なんなのかはまったくわからない。
だ・か・ら! 願わくば、楽して大金持ちに!という引き寄せの法則もネガワーク思想も、まったく事実なのだ。
でもそうはならない。なぜかというと、自分が望んでいないからだ、愛がない、ということになる。でも、望まないように、愛が奪われ、どこかで、なにかの別の愛が作用しているのかもしれない。でも、それが何かは、わからない。
現象学的に言うと、「わからない」、と言う意味は、倫理とか教育とか社会のルールは、もうすでに意識が作り出している世界の中にあるから、その外側にある何か、といういう意味で、そのなにかが、わからない。
この前、サイフを拾って中には12万5000円くらい入っていた。ネコババしても絶対バレはしない。今、自分にとって12万円ったら大金だ。今月の家賃はこれでOK、それに延滞している税金とか健康保険も払えるし〜。
でも、サイフの中には、いろんな神社のお守りやら健康保険証から印鑑証明カードまで、ありとあらゆる生活用カードが入っていて、その上、拾った場所が有名な神社のそばだった。
その雨に濡れて、ぐしゃぐしゃになったサイフをチェックしていると、だんだんと落とし主やその人の家族の困った姿とか奥さんに、どやされている姿とかが思い浮かび、可哀想だよなぁ、もし自分が逆の立場だったらゲロ吐いて気絶するな?! バチが当たったらどうしようとか悩み初め、むしろ、落とし主に対して無性に腹が立ってきて、落とすんじゃねぇよ〜、拾うんじゃねぇよ〜って得意の自己嫌悪の大合唱。(万が一、落とし主の方がこれを読んでいたらスミマセン!)
大雨だったが、ばかやろぉ〜とほとばしる涙を拭きながら(ウソ)!警察に駆けだしていた。
警察でひとしきり、拾った場所や時間を説明して、ほんとはね、もらっちゃうかな、って考えたんだよね、とか、夏、官邸前デモいったけど、お巡りさんも大変だよね、とか窓口の警官と、ペラペラペラペラ世間話に明け暮れて、なんか楽しそうな自分がいたりして。。。。
それで届け終わるとホッとして、これだからお金持ちにはなれないんだよな、と妙に安心し納得した自分がいる。お天道様はちゃんと見ているぜ。ウンウン、こんな善行をしたのだから、明日のロト6は絶対当たるぞ、なんて喜々として家路に。
当たるわけないじゃん!!!
そう言うことなのだ。だから戦争でいくら人を殺したところで不幸にはならない。100万人殺せば英雄なのだ。それはその将軍やら兵士は、それが正当な理由だと信じているし、むしろ善行だと思っていて、悪いこととは、これっぽっちも意識していないからなのだ。
そこで敵を殺すことに少しでも疑念や良心を感じたりしたら、そっこく撃たれて死ぬとか、不幸になってしまうのだ。つまりこれも愛がない、となってしまう。
もはや神は死んだ、と言ったニーチェのすごさはそこにあると思う。そう言う世界を予感していた、と自分は思うのだ。
あれっ?!何を話していたっけ。そうそう、戦争はなぜ、なくならないのか?!それは自分が戦争反対!と叫んでいながら、実は戦争を望んでいる、と言ってしまえば、ミもフタもない。
もう戦争は知ってしまった野田。そう野田首相の実態も知ってしまったし、原発再稼働も破砕帯もTPPも対米追随も放射能内部被ばくも広域がれき処理もシロアリもマタハリもセックスも知ってしまった!
でもなぁ、野田さん、石原さん、仙石さん、ぜったい愛してないし。三宅雪子さん、森ゆう子さん、そういえば岡本英子さんもいいよな〜って違う方向に。けっこう美熟女系なんですかね!
じゃあ、どうすりゃいいのだ〜。もう教えてくれるな!何も言うな!聞くな!話すな!って、あっと驚く左甚五郎かぁ。
ということで、次回に続く。。。。
ーーーーー 告 知 ーーーーーーーーーーーー
来週12日(月)から壁画を制作します。
外なので雨天中止ですが、制作風景をご覧になれます。
また15日には三味線和完氏の演奏でライブペインティング・イベントを催します。(詳細は下記)
瑞聖寺(ずいしょうじ)という国の重要文化財指定の禅宗黄檗宗のお寺所有の目黒通り沿いの13m x 2.4mの外壁に、あおひと君の絵を描きます。
10時くらいから4時くらいまでは制作していますので、お近くにお寄りの際は、見てやってください。
作品は2〜3年は展示してあります。チンチンはないからバルーンみたいに撤去はあり得ないはず。海外だとバンバン出すんだけどね!
作品は「安心できる世界を願って」と題した壁画で、「愛と安心のメッセンジャーあおひと君」たちが、子どもを守ろう、将来、子どもたちが安心できる世界を築いていこう、と願って描きます。子どもを守れ!
■注意:現象学的に考えないください。ちなみに、供え物は承ります。
■場所:港区白金台3丁目2番目黒通り沿い、瑞聖寺の塀
あと
【イベント】「あおひと君 LOVE&PEACE ライブ・ペインティング」
■日時:2012年11月15日(木)12:00〜15:00(途中、中断あり)
■場所:白金台3丁目2番目黒通り沿い、瑞聖寺の塀
■出演:ホルモン関根、早乙女和完(三味線 演奏)
あおひと君に扮したホルモン関根が、早乙女和完氏の三味線の伴奏で、壁画を描くライブ・ペインティング。
雨天中止。
■協賛:寺西化学工業株式会社、ターナー色彩株式会社
■企画主催:瑞聖寺アートプロジェクト(瑞聖寺内)東京都港区白金台3-2-19
(ZAP)http://www.zuisho-ji-arts.net/
(瑞聖寺)http://www.zuisho-ji.or.jp/
<写真は完成予想イメージ>