2017-10-10 19:46:40
ベネチア・アート・ポルノ

ベネチアに毎日のようにやってくる巨大クルーズ船。ベネチアでは批判されている。
タグボートのブログに面白い数字が出ていた。(コラム アートの海外進出について)
世界の現代美術マーケットは約8兆円。そのうちアメリカは3兆円規模。
なんと美しい日本のマーケットは、300億円だという。
つまり日本のシェアは0.3%程度。
日本のGDPは世界の5.5%で、いかに日本は、現代アートガラパゴスなのか。
この数字、引用元が出てないのでなんともいえないが、おそらく日本の現代アートの状況は、これよりもひどそうだ。
やっぱり今回もドイツ、イタリアを訪れて現代アートは、とても生活と密着していると再確認。
街中いたるところで現代美術の展覧会が開催され、ストリートには現代彫刻があり、お店にはいっぱい現代美術が飾ってある。
日本人の大好きな泰西名画などはない。強いて言えば古い教会の宗教画くらいか。
それにしてもカッセルのドキュメンタ、ミュンスターの彫刻展、ベネチア・ビエンナーレのいずれも日本人アーティストの少ないこと悲しくなる。
カッセルではメイン会場で日本人作家は見当たらなかった。ミュンスター彫刻展では、田中功起氏と在NYのアラカワ・エイ氏。
ベネチアビエンナーレは、街中で世界中からダミアンハーストをはじめ、何百人というアーティストが思い思いの場所で作品を展示している。
それにもかかわらず、日本館の岩崎貴宏氏以外には、アルセナール会場に、田中功起氏。あと菅木志雄氏、パリ在住で具体美術のアーティスト松谷武判氏と60年代のパフォーマンスグループThe Playのアーカイブ展示。Palazzo Moraには、アラーキー1点と日本人写真家1人。
ちなみに中国、韓国、台湾などアジア系のアーティストが多かったのには驚かされた。
まあ、安倍さん率いるようなネット弁慶(内弁慶)の集団と化した今の日本ではムリだろう。
この話題になると、批判が止まらなくなるのでやめます。
現代アートは生きるのに必要不可欠です!
なぜ必要なのか? 端的いうと「生きるエネルギー源」。
肉体は食べ物から、その体を動かす意思は、感動からエネルギーを得るのです。
あおひと君的には、スーパーブルー!
自分にとって、いい作品は、瞑想をして脳を無力化したのに似た状態を与えてくれる。
気持ちが晴れ渡り、モリモリ希望とやる気が湧いてくる。
ほんとうにいい瞑想をしたときに似ている。
欧米では少なくとも、現代美術は創造力の証であり、人智の偉大さの裏づけであると認めている。
まあ、ペニバンおっ立てながら、あおひと君をやってる自分が、こんなこと力説してもあまり説得力ないか、、、笑
長くなったので、このへんで。
ベネチア・アート・ポルノ行きまっせ~~~!
ジャルディーニ・メイン会場とアルセナル会場の2カ所が有料だけど、デカすぎるので、まずは、アルセナル会場の作品からピックアップ。

ビエンナーレメイン会場入り口。1日券25ユーロ(約3300円)
今回の印象は、全体的に布、糸、服系の作品が多かった。多くのアーティストは、奇抜で斬新な手法をみせて競っているのだが、みんなそうなので差別化がなくて、少し冗長な感じもした。
やはりいい作品は手法やモチーフに関係なく何とも言えないオーラと魅力を放っていた(写真はいい作品とは限りません)。


ゴスロリびっくり!

なかなかいい絵でした。

たぶんフィリピンか東南アジアの作家?








韓国人アーティスト





フィリピンの作家?




中国人アーティスト