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    • Contemporary Art 2.012展
      記事掲載
















  • 関所ニズムと原発
    昨日は、個展のオープニング。パフォーマンスもサクッと上演。レビューは、後日、報告します。個展は、4月1日(月)までやっています。(あおひと君本人は不在)

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    ■個展「ノーテンキー・ワールド」2013年3月20日(水・祝)〜4月1日(月)
    〒154-0003 東京都世田谷区野沢4-4-8-1F Tel:03-5430-3477
    WEB: http://united-cafe.net/
    ★OPEN HOURS 11:30-25:00 (Fri&Sat -29:00)
    ★CLOSED Tuesday 火曜日定休
    ★ACCESS 環7沿い・田園都市線 駒沢大学駅 約940m
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    フリージャーナリスト岩上安見氏が、主宰するIWJ(インディペンデント・ウエッブ・ジャーナル)で、安富歩先生の授業が、ネット中継されていて、面白かった。
    http://iwj.co.jp/wj/open/archives/19659
    http://iwj.co.jp/wj/open/archives/21291
    http://iwj.co.jp/wj/open/archives/22540
    ※故石井紘基代議士の娘ターニャさんも出席!美人だぁ。

    ちなみにこの番組を見て、レポートを提出すると東大の単位がもらえるとのこと?!

    安富氏は、東京大学東洋文化研究所の経済学教授で、「東大話法」という言葉を、流行らせたことで、記憶にある方もいると思う。

    その授業で、資本主義を、海賊・山賊のやり方だ、といい、それは、物が行き来するところの、せまい場所に陣取って、通行料や強奪をする。つまりウワマエ(みかじめ料)をはねるシステムと説明。安富教授は、それをセクショナリズム(派閥主義・縄張り主義)をもじって、関所(セキショ)ニズムと呼んだ。

    よく言えば、中央集権。

    いま、その関所ニズムが、ネットワーク型システムとの主権争奪戦を繰りひろげているという。

    ネットワークには中央(関所)がない。中心があっても時間や内容で、それは移り変わっていく。ウエッブがそのもっともわかりやすい例だ。(ちなみに東電が、スマートグリッドをやりたがらないのも、こういうところに起因するんじゃないのか)

    たとえば、原発再稼動も、電力供給だけのための再稼動ではない。関所ニズムを守るため、と指摘する。

    これは、物理学者、科学史家の藤田祐幸氏も、やはり岩上氏とのインタビューで言っていたが、火力発電所は足りている。なぜか、原発を作り始めたとき、火力発電所も同様に作っていると言う。
    http://iwj.co.jp/wj/open/archives/19465

    それに、石油の枯渇とかもウソだ。まして、今の発電は、石炭と天然ガスが主流で、環境にも発電効率も、原子力より、優れものだと言う。

    そこで原子力村の最後の砦、温暖化、CO2の問題になるのだろう。

    今回、311がなかったら一生、知ることがなかったと思う、放射線や原発、エネルギー問題。

    原発ってとても複雑で、科学の最先端をいった技術と思いきや、原理は、核分裂で生じる熱でお湯を沸かし、その蒸気でタービンを回して発電。

    ダムなど水力発電は、その蒸気のかわりに、水の流れる勢いを使う違いだけ。原子力発電は、熱を発するけど、わけのわかっていない放射性物質を燃料に使った湯沸かし器なのだ。

    今回の冷却装置停止の停電も、アトミック・マウスの自爆テロらしい。ホント大丈夫かな?!それともネズミみたいな小動物が悪さするぐらいだから、サイト内の放射能は安全だ、と言いたかったのか?

    かたや国民で、最悪の事態になならないか、固唾をのんで見守っていた人たちは、多かったと思う。まったくこれでも、原発は再稼動?!

    それで、湯を沸かしてタービンを回すのはいいのだけど、熱が上がりすぎてしまう。それを冷やすのに海の水などを使って冷やすのだ。

    その核分裂で、上がった熱全部が、タービンの運動エネルギーに変わればいいのだが、なんと30%強しか運動エネルギーに変換できない。残りのお湯の70%は、ふたたび海の水で冷やされる。なんともムダ。

    ヤカンでお湯を沸かして、その7割は使えないから、ヤカンに水をかけてお湯をわざわざ冷やすのだ。それでふたたび火にかけてお湯を沸かして、、、一服、お茶を点てる。

    もっと?なのは、お湯をわかして、電気に変えて、その電気で、家ではまた、お湯を沸かす。

    だったら、原発の余ったお湯をそのままつかえばいいと思うのだが、放射能付きで、運ぶ途中で、冷える。電気も電線から長ければ長いほど、逃げて減ってしまう。

    なので反対論者がいう、安全だったら都心に発電所を作れば、ムダが減る、という根拠になる。電力は、地産地消が一番効率がいい、と言うことになる。

    天然ガスや石炭などの発電機では、5〜60%、原子力の2倍、発電効率がいいという。それに生産コストの安価、安全性。

    まあ、今ではおおっぴらになっているが、原発は、プルトニウム生産で、核装備と核抑止力の軍事的役割の方が大きい、と言うことだ。

    今回の事故がなかったら、こんな知識なんては、おそらく知ろうとはしなかったし、すぐに忘れていたと思う。

    だけどいちばん、困ったのは原子力村の人たちだ。だって、この爆発さえなかったら、ずっと、国民から、その欠点を、隠し通せたはずだったのだから。

    そういう意味じゃ、お天道様は、ちゃんと見ているのだろうな。

    あと被ばくに関しても、アルファ線、ベータ線、ガンマ線。

    ギリシャ語は昔、できたからアルファ、ベータ、ガンマ、ジータ、エプシロン、ジータ、イータ、イオタ、カッパ巻き。

    もう常識にもなっているのだろうが、アルファ線とベータ線は粒子線といい原子が、飛ぶ。それからシーベルトとか、ベクレルとかで有名なガンマ線は、電磁波、つまり紫外線やX線と同じで、波?!。なんの波かと言えば、光子という粒らしい。

    それで確かに、プルトくんこと、プルトニウムは、陽子2個、中性子2個のヘリウム元素になったミサイルになって飛んでいく。しかし、アルファ線自体も数ミリしか飛ばないし、紙1枚で遮蔽できる。だから内部被ばくや、直接触らなければ、安全。これは正しいのだろう。

    でもそのアルファ線の強度がとてつもなく強い。1m離れただけで、数兆倍も変わる。そのアルファ線とは、プラスの電荷を持っている。それで回りの原子の電子(マイナス)を奪っていく。ある分子は、それで分解され、酸素だったら、電子の減った活性酸素ができる。それが、体内だったら遺伝子を傷つけ、細胞をガン化させる。

    と言うことらしい。それでベータ線は、安定しない核が破裂して、中から陽子と中性子が飛び出すんだそうだ。その陽子がベータ線。アルファ線より長く飛ぶ。

    でも数ミリのアルミで遮蔽できるという。しかし、プラス電荷のベータ線が、マイナス電子と中和するとき、光子2個を発生する。それが、かの有名なガンマ線となる。

    これがアルファやベータよりは弱いが、電荷を持たないし、光子波なので、より小さいのだろう、透過力が強い。また同時に発生する陽子と分解して、同じように放出される中性子は、中性子線といい、これも、電荷がないので、力のある限り、直進していく、などなど。

    もちろん、自分なりに見聞き、調べた結果です。間違ってたらすいません。

    こんなこと、311がなけりゃ、知らずに済んだ。でも知ってしまった。

    そもそも、この科学で、人類は、いろんな物が生まれ、発見され、発達し、便利になったのだ。

    だから、宇宙も、世界も、社会も、政治も、自分も、科学的に成り立っていて、それを疑わない。絶対、ということを信じている。他の価値観なんて、あり得ない。だって、今さら太陽が、地球の周りを回っているなんて、誰が信じようか。

    でも、この科学のうえに成り立っている世界は、16世紀のデカルトやニュートンたちが、築いた価値観なのだ。その前の時代までは、神が、科学のような存在だった(はずだ)。だから、あまり歴史は長くない。ぜいぜい400年弱。

    それは現在まで続き、人類の価値観の基本になっている、デカルトやニュートンたちの世界は、分析的、線形的、原因結果的な思想、価値観なのだ。

    しかし、同時期に、スピノザとホイヘンスという哲学者、科学者がいて、彼らは、全体的、総合的、非線形的な価値観を提案していた、と安富氏は、とても興味深い話をした。(次回に続く)
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    ノーテンキー・ワールド
    すっかり暖かくなった。

    水曜から、世田谷区駒澤大学近くにある、知人の会社が経営するカフェ1周年を祝って、サクっと展示をします。20日、祝日にはパフォーマンスパーティ。

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    ■個展「ノーテンキー・ワールド」
     2013年3月20日(水・祝) 〜 4月2日(月)
    ■レセプションパーティ 入場無料(1dr order)
    3月20日(水)Start 16:00~ close 21:00
    パフォーマンス 16:30〜(予定)共演:早乙女和完(三味線)
    ゲストDJ:藤井サトル
    ※本人、初日20日以外は不在です。

    〒154-0003 東京都世田谷区野沢4-4-8-1F Tel:03-5430-3477
    WEB: http://united-cafe.net/
    ★OPEN HOURS
    LUNCH 11:30-15:00 CAFE 15:00-18:00
    BAR&DINNER 18:00-25:00
    (Fri&Sat -29:00)
    ★CLOSED Tuesday 火曜日定休
    ★ACCESS 環7沿い・田園都市線 駒沢大学駅 約940m
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    今回は、店舗なので、タブローの新作を数点、描いた。

    グリーンバーグという美術評論家が言った有名なテーゼに、絵画はタブローに戻る、というような言葉がある。

    その真意は、音楽は音、文学は文字、美術は四角い平面、というのが、その芸術を仕分ける外観的特徴だ、みたいな意味で、フォーマリズム(型式論)と言われている。

    ギャラリーなどの無機質な空間で発表すると、インスタレーションと言う、空間自体を全体的に作品にすることも多い。またそういった作品も好きだ。

    でも、世界堂に行ったりして、売り場に並んでいる真っ白いキャンバス群を見ると、とても愛着があることも否めない。

    とうとう懸念されていたTPPにも参加することになった。

    聖域5品目を守れ、とか一部、与党慎重派がいっているそうだが、カナダとメキシコが、あとから参加表明して、条約に対していっさい物を申せない、と言明されているのに、日本だけが、例外的な扱いが受け入れられるのだろうか?

    ていうか、デキレースなのだ。そういう一派も与党にいないと、国民も納得しない。だいたい、お上の言うことを信じる国民が7〜6割もいる国民性だから、そういう演劇も通用するのだろう。

    昨年、民主党内でも、TPP参加のカンカンガクガクの議論があったとき、いろいろな悪条件はとっくに問題視されていた。マスコミは相変わらず、ISD条項やら、ラシェット条項やら、わけのわからない毒薬が混入されていることを、あまり話題にしない。

    反TPPでがんばっていた山田前議員が、国会でTPPを議題にするときは、アメリカ議会にその旨を、教えなくてはいけない、とまでも決まっていると、IWJのインタビューで暴露していた。

    消費税増税も着々と進んでいる。2%インフレ、株価の上昇、すっかりお膳立てができつつある。

    昨日、知人の写真家谷内俊文氏の個展に行った。

    彼は、今までにも、新彊ウイグル地区の原爆実験場周辺を撮影したりしているのだが、今回は、発災後、すぐに福島原発20km圏内に撮影のため侵入、そして逮捕。

    廃墟となった大熊、南相馬、双葉などを記録した写真展。ウイグルでは中国公安ともトラブルになったり、今回もわけのわからない法律で逮捕され、まだ起訴されていないそうだが、弁護師団がついて、体制側と自由や人権で闘う覚悟だ。

    そもそも東電の人災で危険地帯になったのに、そりゃ、火事場泥棒なら捕まって当然だけど、ただ、そこを通って写真を撮ったからって逮捕、起訴というのもわけわからん。それと山岡俊介氏も捕まったっけ?

    谷内氏は、警察庁公安からの起訴待ちだそうだから、中国がらみもあるのかもしれない。

    谷内俊文写真展「人の住めない場所」
    3月9日〜24日まで 新宿区原町1-14 経王寺

    http://itlifehack.jp/archives/7776980.html
    https://www.facebook.com/support.tony2012

    福島など被災地はとにかく、たいへん。国、行政、東電の責任逃れ、国民&人権不在、コミュニティの崩壊、健康被害。

    一方、仙台、福島は復興景気に湧いている。

    東京に住んでいても、最近、もう忘れよう!派と、忘れるな!派の見えない壁ができはじめている感があるのは、自分だけ?

    自分も福島事故のときまで、放射能のことなんて知識ゼロだった。

    いまじゃ、アルファ線、ベータ線、ガンマ線、ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウム。

    けっこう奥深い世界を知ることに。

    確かに、危険、汚染と騒ぎ立ててるばかりもよくない。御用学者やステークホルダーのいうことを鵜呑みにしてもそれも、危ない。

    ノーテンキー・ワールド、数字で表せない世界があると。

    バーチャルなイメージと現実世界の融合、どちらもリア充。

    絵の具もそもそも、レディメイド。

    いくら混色したって有り物の組み合わせ。

    グリーンバーグじゃないが、四角いキャンバスだったら、それだけでアートの条件を満たしているんだから、あとは何でもいい。

    でも人間は、そこにもっと欲望を期待をする。

    その欲望とは、なんだろう?

    LOVE & PEACE!

    超固体的な愛?!

    それとも超個人的な愛?!
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    個展のご案内
    皆様、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。

    厳しかった冬もやっと陰りを見せ、桜の開花も例年より早そうです。

    さて、来る3月20日(水)16時より、駒沢大学前近くにある、ユナイテッド・カフェの1周年記念として、絵画展「ノーテンキ・ワールド」と、レセプション・パーティを開催します。

    あおひと君パフォーマンスもサクっと上演、一足早い、お花見パーティ!

    ぜひ、お近くにお越しの際は、お寄りください。

    ■個展「ノーテンキー・ワールド」

     2013年3月20日(水・祝) 〜 4月2日(月)

    ■レセプションパーティ 入場無料(1dr order)

    3月20日(水)Start 16:00~ close 21:00

    パフォーマンス 16:30〜(予定)共演:早乙女和完(三味線)
    ゲストDJ:藤井サトル

    ※本人、初日20日以外は不在です。
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    〒154-0003 東京都世田谷区野沢4-4-8-1F Tel:03-5430-3477

    WEB: http://united-cafe.net/

    ★OPEN HOURS
    LUNCH 11:30-15:00 CAFE 15:00-18:00
    BAR&DINNER 18:00-25:00
    (Fri&Sat -29:00)

    ★CLOSED Tuesday 火曜日定休

    ★ACCESS 環7沿い・田園都市線 駒沢大学駅 約940m
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     5月には、港区白金台瑞聖寺 アート・プロジェクト・ギャラリーにて個展開催します。ここでは、映像の新作を発表予定。昨年、あおひと君壁画を描いたところです。

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    ホルモン関根新作展
    会場:ZAPギャラリー
    会期:2013年5月17日(金)〜5月26日(日)
    12:00〜19:00(会期中無休)

    〒104-0061
    東京都港区白金台3丁目 2 目黒通り沿い
    http://zero8.jimdo.com
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    日々雑感
    いろいろ忙しい。。。。

    やっと暖かくなってきた。

    今年は寒かった、と思う。

    そんでもって、また夏はめちゃ暑いんだろうな。

    のど元過ぎれば、寒さ忘れる。

    311。

    すでに2年になる。

    もう忘れよう、聞きたくない、という声もある。

    東京みたいな、黄砂上の楼閣にいるとわからないが、福島だったら、宮城だったら、岩手だったら、推測だけで物言うのは、おこがましいが、日本は、どうなっちゃんだろ。

    北朝鮮が、とっても強気。ワシントンまで核を飛ばす!なんてある意味、拍手喝采。

    まあ、核はだめだが、汚物くらい飛ばしてもいいんじゃない。

    といったとたん、株価が上がる!わかりやすい。

    アメリカじゃあ、緊縮財政、州政府の破綻など、目の前の危機がたくさんあるのに、株価は続伸、よくわからん。

    それに、TPP参加表明したし。

    アメリカ国内でも反対派が多いTPP。デモクラシーナウでもさっそく批判。
    http://youtu.be/HLVKAalmD48

    回りで聞く声とは、正反対に国は進む。

    だったら再稼動しろ!という100万人官邸デモとか、TPP絶対参加!とか絶対戦争!とか、そういう市民運動をしたら、国や官僚は、脱原発、TPP不参加、格差是正と反対の意見になるんだろうか?

    だったらみんなで、再稼動強行!TPP絶対参加!もっと格差社会を!

    本当に、放射能の中でどうにもできない人々の支援は進まない。廃炉作業をする労働者の、造血幹細胞はキープしない。甲状腺がすでに、7人も疑われているのに、因果関係はない。

    確かに、心配ばかり不安ばかりじゃ、息が詰まるのはよくわかるし、他人に自分の気持ちなんて理解はできない。

    春も近い。
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    震災は終わっていないー石巻 その2
    自由の女神.jpg

    自由の女神も津波の前には、形なしだ。
    人間の自由のはかなさを知る。

    製紙工場.jpg

    すっかりガレキも整地された門脇地区。先に見えるのが、日本製紙の工場。そのむこう側が石巻港と大街道地区。

    ところで、この当たりの門脇地区は、今後の地震と津波の危険から、海まで一帯を公園にし、防波堤も建造するという。京都からやってきたボランティアで、尾形さんを手伝っている方が説明してくれる。

    石巻焼きそば.JPG

    「行政(市)がまったくダメ。個人のためには、動いてくれない。たとえば、この土地は、坪7万で石巻市が買い取るんだけど、市がすすめる代替え地は坪17万円だよ。そんなのお金もないし移れない」と憤る。

    そう、ここは福島ではない。汚染地域ではない。福一の被災者も、とてもつらくて、たいへんだろうが、補償や補助金などはある。東京に戻れば、連日、福島については、何かしら報道が届いてくる。こちら側は津波被害が甚大だったにもかかわらず、あまり聞かなくなった。すでに風化がはじまっているのだ。

    悲しいことに震災格差があることも確かだ。「原発地区を非難する住民もいる。女川地区は原発があるから、5億円でた。こっちはない」と言う。

    ところで目の前には、震災ガレキも片付き、すっかり整地された土地に、立派な慰霊碑が建立されていた。天にのびる鉄塔が、ここを襲った8mの津波の高さを指し示す。

    「その慰霊碑は、創価学会がかなりバックアップしたんだ。地震のあと、いろんな宗教団体が来たよ。仏像買わないか、慰霊碑作らないかって」と、尾形さんは相変わらず話し続けている。

    慰霊碑.jpg

    左の鉄塔のてっぺんが津波の高さの8m。この付近では、児童バスは丸ごとさらわれたり、大勢の方が亡くなっている。

    ところで一時期、盛んに市民運動やネット上に、広域がれき処理の問題で、カンカンガクガクの議論が飛び交っていた。ところが、震災がれき処理の件は、すっかり聞かれなくなった。

    環境ジャーナリスト青木泰氏が、ガレキ処理問題の実態を語っていた。しかしその内容があまりにもいい加減で、ずさんで、あっと驚く石巻だったので、少し書いてみる。

    広域がれき処理とは、震災で発生した岩手県と宮城県の膨大なガレキ処分にかかる問題で、法律上、ガレキは、その発生した自治体で処分しなくてはいけない。地産地消。

    しかし、市町村が、対応しきれないと言うことで、県がそれをまとめて、他県に持っていき処分する、と政府や環境省以下、決めたのだ。

    たとえば、石巻市では800万トンのうち、200万トンを自主処理、残りの600万トン弱を宮城県に処理を委託、鹿島JVが落札する。宮城県は当時、県全体を6区にわけ、それぞれ入札を実施。

    鹿島JVは、その他の産廃、ガレキ処理で1000万トンを2000億円で落札。トン2万円だ。この際、均等に大手ゼネコンに仕事が回ったのだ。

    ところが昨年夏、環境省がガレキ処理の総量を見直したところ、10分の1にも減ってしまったと言う。鹿島JVは、400億円の発注に留まったらしい。なぜか行政担当者は、木くずは腐敗して消えた、土砂の付着量が予想外に多かった、などと答えているという。

    あとは比重の誤算。つまりトン数を見積もるのは、目算でしかないから、1立方メートルに、比重をかけて算出する。が、それが10分の1くらい違っていたのだ、とも弁明している。

    また、和田町のガレキ処理を請け負った埼玉県は、1万トン持ち込まれるはずが、結果1000トンしか持ち込まれず、終了した。青木氏は、まさに住民反対運動のおかげで、こういう結果になったと判断する。

    もし、住民運動のチェック機能が、働かなかったら、おそらく二重、三重の不正、税金横領などが、おこっていたに違いないと青木氏は指摘する。だいたい1000万トンと言われても、どれだけの量かわからない。あまりにも桁はずれな量だ。

    先日のロシアの隕石は、直系15メートルほどで1万トンだったというが、比重が、鉄だったら7〜8くらいはある。

    北九州の問題は、鹿島JVが、1トン2万円で落札したにもかかわらず、さらに北九州市は、それを7万円以上で発注しているのだから、支離滅裂。

    青木氏は、そのことを県担当者に尋ねたら、感謝の気持ちだ、助け合いの気持ちに答えるようなことだ、と言ったから、日本人は素晴らしい〜!のかもしれないが、ちょっと違うだろ。

    もちろん、震災当時は、ショックと職員不足、前例のない業務で手に負えない部分は、たくさんあっただろうから、仕方なかったとも言える。

    そこは同じ日本人、助け合いは大事。清濁併せのむことも、時としては避けられない。とにかく、今回の経験を得て、日本人も成長した、と思いたい。

    参考サイト:2013/01/23 【岩手】環境ジャーナリスト青木泰氏学習会
    http://iwj.co.jp/wj/open/archives/54787

    尾形さんが買い物ついでに車で送ってあげるよ、と親切に声をかけてくれたので、日本製紙工場の反対側の大街道地区に向かった。車の中でもずっと話し続ける尾形さん。

    数分走ると、門脇地区同様、更地が広がっている大街道地区にでた。石巻港のすぐ裏で、こちらも津波被害は甚大だった。地面はすっかり片付き、真新し家がポツポツとたちはじめているが、そばによると中がもぬけの殻の、空き家もたくさん残っている。

    「新しい家やお寺や土蔵とか、すごく柱や構造が頑丈なんだね、津波は、弱い部分、たとえばマドを押し破って中身だけさらって、外観だけがキレイに残っているんだ」と、自分たちは尾形さんと別れた。

    再びリッツ監督の指示どおり、ピロピロピロ〜と笛吹童子。するとおじさんが寄ってきた。「どこから来たの?」「東京です」と答えるやいなや、地震当時の悲劇を話し始めた。

    でもその表情は、せっぱ詰まったようでもなく、世間話のように「近所の老夫婦で、おじいさんは津波に、もまれてカーテンに必死にしがみついて、耐えていたんだ。でも、おばあちゃんはすぐに流されていっちゃった」

    「それで屋根の上に避難していたみんなで、カーテン離すな、がんばれ!って叫んでいたんだけどね、やっぱり力尽きちゃって水の中にしずんでいっちゃった。うちの娘もそのだんなも死んだ。それで今、残された孫と二人きりで、あの家にいるんだよ」と、自分の家を指さした。

    それは真新しい立派な2階家だった。こっちは涙をこらえるので精一杯。歳とると、ほんと水ものが、耐えられなくなるから困りもん?!

    しかし、2年が経とうとしても、まだまだ心にたまった記憶のガレキを一刻も早くはき出したい、という人々のツラい気持ちがヒシヒシと伝わってくる。

    福島原発事故では、被災者の激しい気持ちの高まりを、デモや討論会、勉強会で、はき出している場面に出会う。しかしそれ以外の被災者にはそういう機会も減っている。どこにそのウップンをぶつけたらいいのだろうか。

    福島の被災住民は、補助金、賠償金をもらっても、毎日、何もせず酒ばかり飲んでいるのが耐えられない、もう金もいらないから働きたい、とまで苦しでいる人たちが大勢いると言う。

    日本はほんとうに不思議な国だ。これでも原発再稼動だ。増税だ。それに義援金もまだ宙ぶらりんらしいし。

    リッツと一日中、被災地を歩き回り、夕刻まで撮影をした。彼とは、歩き回りながらいろいろ語り合った。自分のイタリア語は、かなり衰えているが、なんとか気持ちは伝わっているようだ。

    安倍首相はさっそうと、オバマ大統領に会いに旅立っていった。そのままアメリカに住み着いてくれてもいいけど。そのほうが、安倍首相も楽しいンじゃないかなぁ。

    そう、これでも確かに日本は、他国に比べれば、まだまだ裕福だし平和だし、幸せだと思う。でも、もっとよくなるし、世界の不幸を少しでも軽減できる能力も、影響力も持っていると信じている。またその、とてもいいイメージが、世界に浸透していることは、海外に行けば、誰でもすぐに知ることができる。

    敗戦後67年、戦争放棄を宣言し、核をもたず(本当は持っているらしい)、世界屈指の技術力と真面目な国民性をずっと発信しつづけていた。いろいろ言われながらも日本は、善良国民のよきイメージが定着しているのだ。今回の地震の対応でも絶賛されたことは、周知の事実。

    ところで、今回のアルジェリア人質事件。たいへんな不幸を招いてしまったが、この事件が示すもう一つの側面は、日本人も欧米敵性国の一員として、テロの標的リストに加わってしまったことだ、と警鐘を鳴らす有識者もいる。

    ここで築き上げた日本のいいイメージを自らぶちこわし、国防軍だ、核装備だ、原発再稼動だ、海外派兵とコブシを振り上げて、すんなり降ろすことができるのだろうか? 誰だって、面と向かって攻撃的になれば、反撥される。

    社会人だったら一度、信用を失ったら取り戻すのにどれだけたいへんかは、身をもって経験しているはずだ。

    それでなくとも、2055年あたりから、日本の人口は1億人を下回る、という計算だ。そして2200年くらいで、日本人は消滅するらしい。このままだと、もっと早く日本人は地球上から、いなくなりそうだ。

    帰り際、市中にあった石巻日々新聞のショールームで、石巻の歴史写真の展示を見て、またそこにいらっしゃった係の方とお話。石巻駅一帯も、2メートルも津波に飲まれたと言い、その爪痕を見せてくれた。外壁にドロで描かれた幾重にも列なる津波の痕跡は、はるか頭上にあった。

    東北の人は我慢強く、感情をあまり表にはださない、という。とにかくみんな親切で、表面上はとても明るい。でも、黙って耐えているのだ。少なくとも時間だけが、傷を癒してくれる、と、希望を抱きながら。

    自分は一足先に、夜、路線バスを1時間20分のって仙台へ向う。仙台駅前は、賑やかで、すごい活気にあふれ、石巻とのギャップに驚く。まさに復興景気にわき上がっていた。

    震災から、2年がたとうとしている。犠牲者の方々に、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

    門小パフォーマンス.jpg

    ぴゅらら〜ぴゅらぴゅらら〜笛吹童子は鎮魂歌を奏で、魂を癒す。ううっ、また、たくさんのお友達ができたかも、、、、爆

    石巻市ホームページ http://www.city.ishinomaki.lg.jp/
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