2017-09-21 10:45:26
カッセル・ドキュメンタ14
今回の旅では、機中で読むよう小説を数冊持ちこんだ。
そのなかに、百田尚樹著『カエルの楽園』があった。
もちろんファンでも興味もないが、一冊くらい読んでみようという気持ちだった。
読まないではモノ申せないしね(笑)
あとがきで櫻井よし子氏が褒めているので、内容は言わずもがな。
つまり今の日本の立場をカエル社会に置き換えて揶揄っているわけだ。
アチラ(右派)の人たちは、とにかく中国が軍事的に攻めてくるから、外交や平和理念や憲法護持はボケっていると批判に徹する。
この本もそういうウラ筋が通っている。
百田氏もなんちゃって小説家ではなく、それなりに文才はあることは認めます。
読後感を書くと
なんでつねに軍事だけが抑止力、国を守る唯一の手段になってしまうのか?
今回、ドイツ、イタリアでも、中国語の案内、看板を見せつけられ、中国の経済力はもう否定できない。(もちろんかつてはあった日本語の看板はない)
ベネチアでメチャ高い水上タクシーを乗り回しているのは、中国人観光客ばかりでした。
ネトウヨさんたちは、そんな中国が軍事的に日本を攻撃してくる、占領してくるばかりしか言わないが、すでに資本主義的には、もう追い越されていることは認めない。
なんで右の人たちは、経済力(国力)で立ち向かおうと主張しないのだろうか?
中国と仲良くしながら、彼らもうまく利用して、日本の経済力、技術力、勤勉さ、真面目さ、親切な心を使って戦おうとしないのだろうか?
そうすれば軍事的介入などできない。したら世界中が日本を味方し、戦争が成り立たない。
今の北朝鮮のように経済力も人間力もなければ、覇権国の代理戦争に利用され、いいとこだけを搾取されるのが、オチなのだ。
右の人たちの謳う日本は、そういう立場を目指しているとしか思えない。
本のなかのサヨクカエルがいうように『彼らは戦争がしたいだけ』。
そう考えさせられた小説でした。ゆえに読み物としては、成功したのかな。
おっと前置きが長くなりました。
3日目は、世界的に有名な現代美術の大イベント『ドキュメンタ14』が開催されているデュッセルドルフからバスで3時間半ほど離れたカッセルに行く。
毎5年ごとに開かれるこの大イベント、今年はギリシャのアテネでの同時開催です。
すっかり秋の中部ドイツの肌寒い朝、デュッセルドルフの中央駅のとなりにあるFLIXBUSの停留所に急ぐ。
出発は8時20分。たくさんバスが並んでいるのに、カッセル行きのバスがない。あちこちで、聞くがいっこうにラチがあかない。
バス会社に電話をしようにも携帯は使えない。バス会社の案内場所も情報パネルもなにもない。ただお目当てのバスが来たら乗るだけなのだ。
チケットはネットで往復を購入済み。定刻をすぎてもとうとうバスは見つからなかった。
きっと日本とは違うぞ、遅れているのだろうと待ち続けるが、やってくるのはみな違うバス。
それで他のバス会社の案内所があったので、そこで聞くと、なんと乗り遅れたらしい?!
ひえぇ〜あわ〜
仕方なく電車で行くことにするが片道一人、52.5ユーロ(約7000円)。
今回撮影をお願いしている世利氏の分もあわせて約14,000円、とほほでは済まない出費だ。痛すぎる。
ちなみにバスだと往復1人約4000円です。電車だと約14,000円。なに、この差!

↑ドイツの電車のトイレ。自分の部屋くらい広い!
でも行くしかない。ちょっとブルーな気分で、3時間半かけてカッセルにつくと、いきなり駅前から現代美術のオンパレード。

地下鉄の駅を利用した『Former Underground Train Station (KulturBahnhof)』の貨車を使った入り口がある。


あおひと君も、駅前からさっそく写真をとられまくり。

Photo by Yuki SELI(撮影:世利之氏)
最初に、ノイエノイエギャラリーという旧郵便局の建物の会場へ向かう。
会場前には、すでに長い列ができていた。
あおひと君も並びました。

Photo by Yuki SELI(撮影:世利之氏)
待つこと30分、やっと入場できると勇んで入ろうとすると、なんと宇宙人は入れないと拒否される!
あおひと君は、「宇宙人を差別するのか!」と強く抗議するが、美術館のスタッフは、かたくなに拒否。
「じゃあいいよ!」と会場に入らず、踵を返して、他の場所へ向かうことにした。
そしてテクテク、すれ違う人々に笑われながら、街中を歩く。

今回の展覧会の目玉でもあるフリードリッヒ広場(Friedrichsplatz)にそびえるアルゼンチンアーティスト・マルタ・ミニュージン(Marta Minujín)の作品『 El Partenón de libros(The Parthenon of Books)』、本のパルテノン神殿に遭遇。

圧巻!
本を、ビニールシートで挟み込んで鉄枠を覆った巨大モニュメントだ。
大きさは、本物より一回り小振りの19.5 × 29.5 × 65.5 m。

そこから近くにあるドキュメンタの会場ノイエ・ギャラリーに向かう。
カッセルの街中に展覧会会場があるので、1日ではとうてい見切れません。
途中、カッセルの人と仲良くなって道案内をしてもらう。

Photo by Yuki SELI(撮影:世利之氏)
ところがグリム兄弟博物館についてしまう。


↑グリム兄弟美術館の屋上

↑ノイエギャラリーのエントランスにある作品
あおひと君がグリムに引寄せられたか?!
なにしろ、アメリカのテレビドラマ『グリム』にはまっていたので不思議。
不思議と言えば、今回、ほんとうに不思議なことが多々、おきた。
神はいる・・・感謝!

ちなみにパルテノン神殿のあるフリードリッヒ広場のすぐそばに、あおひと君の兄弟の遺留品を発見! 前回、地球探査にきたとき忘れてしまったのか?
取り返そうと思ったが店は閉まってました。
ドイツはおおらかだ・・・
帰りのバスで問題なく乗れて、3時間くらいでデュッセルドルフに戻って来れました。
続く。
そのなかに、百田尚樹著『カエルの楽園』があった。
もちろんファンでも興味もないが、一冊くらい読んでみようという気持ちだった。
読まないではモノ申せないしね(笑)
あとがきで櫻井よし子氏が褒めているので、内容は言わずもがな。
つまり今の日本の立場をカエル社会に置き換えて揶揄っているわけだ。
アチラ(右派)の人たちは、とにかく中国が軍事的に攻めてくるから、外交や平和理念や憲法護持はボケっていると批判に徹する。
この本もそういうウラ筋が通っている。
百田氏もなんちゃって小説家ではなく、それなりに文才はあることは認めます。
読後感を書くと
なんでつねに軍事だけが抑止力、国を守る唯一の手段になってしまうのか?
今回、ドイツ、イタリアでも、中国語の案内、看板を見せつけられ、中国の経済力はもう否定できない。(もちろんかつてはあった日本語の看板はない)
ベネチアでメチャ高い水上タクシーを乗り回しているのは、中国人観光客ばかりでした。
ネトウヨさんたちは、そんな中国が軍事的に日本を攻撃してくる、占領してくるばかりしか言わないが、すでに資本主義的には、もう追い越されていることは認めない。
なんで右の人たちは、経済力(国力)で立ち向かおうと主張しないのだろうか?
中国と仲良くしながら、彼らもうまく利用して、日本の経済力、技術力、勤勉さ、真面目さ、親切な心を使って戦おうとしないのだろうか?
そうすれば軍事的介入などできない。したら世界中が日本を味方し、戦争が成り立たない。
今の北朝鮮のように経済力も人間力もなければ、覇権国の代理戦争に利用され、いいとこだけを搾取されるのが、オチなのだ。
右の人たちの謳う日本は、そういう立場を目指しているとしか思えない。
本のなかのサヨクカエルがいうように『彼らは戦争がしたいだけ』。
そう考えさせられた小説でした。ゆえに読み物としては、成功したのかな。
おっと前置きが長くなりました。
3日目は、世界的に有名な現代美術の大イベント『ドキュメンタ14』が開催されているデュッセルドルフからバスで3時間半ほど離れたカッセルに行く。
毎5年ごとに開かれるこの大イベント、今年はギリシャのアテネでの同時開催です。
すっかり秋の中部ドイツの肌寒い朝、デュッセルドルフの中央駅のとなりにあるFLIXBUSの停留所に急ぐ。
出発は8時20分。たくさんバスが並んでいるのに、カッセル行きのバスがない。あちこちで、聞くがいっこうにラチがあかない。
バス会社に電話をしようにも携帯は使えない。バス会社の案内場所も情報パネルもなにもない。ただお目当てのバスが来たら乗るだけなのだ。
チケットはネットで往復を購入済み。定刻をすぎてもとうとうバスは見つからなかった。
きっと日本とは違うぞ、遅れているのだろうと待ち続けるが、やってくるのはみな違うバス。
それで他のバス会社の案内所があったので、そこで聞くと、なんと乗り遅れたらしい?!
ひえぇ〜あわ〜
仕方なく電車で行くことにするが片道一人、52.5ユーロ(約7000円)。
今回撮影をお願いしている世利氏の分もあわせて約14,000円、とほほでは済まない出費だ。痛すぎる。
ちなみにバスだと往復1人約4000円です。電車だと約14,000円。なに、この差!

↑ドイツの電車のトイレ。自分の部屋くらい広い!
でも行くしかない。ちょっとブルーな気分で、3時間半かけてカッセルにつくと、いきなり駅前から現代美術のオンパレード。

地下鉄の駅を利用した『Former Underground Train Station (KulturBahnhof)』の貨車を使った入り口がある。


あおひと君も、駅前からさっそく写真をとられまくり。

Photo by Yuki SELI(撮影:世利之氏)
最初に、ノイエノイエギャラリーという旧郵便局の建物の会場へ向かう。
会場前には、すでに長い列ができていた。
あおひと君も並びました。

Photo by Yuki SELI(撮影:世利之氏)
待つこと30分、やっと入場できると勇んで入ろうとすると、なんと宇宙人は入れないと拒否される!
あおひと君は、「宇宙人を差別するのか!」と強く抗議するが、美術館のスタッフは、かたくなに拒否。
「じゃあいいよ!」と会場に入らず、踵を返して、他の場所へ向かうことにした。
そしてテクテク、すれ違う人々に笑われながら、街中を歩く。

今回の展覧会の目玉でもあるフリードリッヒ広場(Friedrichsplatz)にそびえるアルゼンチンアーティスト・マルタ・ミニュージン(Marta Minujín)の作品『 El Partenón de libros(The Parthenon of Books)』、本のパルテノン神殿に遭遇。

圧巻!
本を、ビニールシートで挟み込んで鉄枠を覆った巨大モニュメントだ。
大きさは、本物より一回り小振りの19.5 × 29.5 × 65.5 m。

そこから近くにあるドキュメンタの会場ノイエ・ギャラリーに向かう。
カッセルの街中に展覧会会場があるので、1日ではとうてい見切れません。
途中、カッセルの人と仲良くなって道案内をしてもらう。

Photo by Yuki SELI(撮影:世利之氏)
ところがグリム兄弟博物館についてしまう。


↑グリム兄弟美術館の屋上

↑ノイエギャラリーのエントランスにある作品
あおひと君がグリムに引寄せられたか?!
なにしろ、アメリカのテレビドラマ『グリム』にはまっていたので不思議。
不思議と言えば、今回、ほんとうに不思議なことが多々、おきた。
神はいる・・・感謝!

ちなみにパルテノン神殿のあるフリードリッヒ広場のすぐそばに、あおひと君の兄弟の遺留品を発見! 前回、地球探査にきたとき忘れてしまったのか?
取り返そうと思ったが店は閉まってました。
ドイツはおおらかだ・・・
帰りのバスで問題なく乗れて、3時間くらいでデュッセルドルフに戻って来れました。
続く。